高性能クーラーを搭載した「ROG-STRIX-RTX2060-O6G-GAMING」をレビュー!
NVIDIA TURING™: ROG GeForce® RTXグラフィックスカードは、Turing™ GPUアーキテクチャと全く新しいRTXプラットフォームを採用しています。これにより、前世代のグラフィックスカードから性能を最大6倍まで引き上げ、リアルタイム・レイトレーシングとAIをゲームにもたらします。
DirectX 12: よりリアルなゲームのために強化された新しい視覚効果とレンダリング技術を搭載
NVIDIA Shadowplay™: フレンド間で高品質なゲームプレイ映像・スクリーンショット・ライブストリームの録画・共有が可能
特許取得済みのウイングブレードファンは、高い風量、ノイズレベルの低減、IP5X認定防塵性能を搭載し、サイレントゲーム用の0dBモードに対応
MaxContactテクノロジーにより、GPUチップとの2倍の接触が可能になり、熱伝導性を向上
Auto-Extremeテクノロジーによる自動化で、システムの信頼性を向上
Super Alloy Power IIは、プレミアム品質の合金製チョークコイル、固体ポリマーコンデンサ、そしてTuring™のコアに動力を供給する高電流パワーステージを採用
ASUS FanConnect IIは最適なシステム冷却のために2つのハイブリッド制御ファンヘッダーを装備
GPU Tweak IIは直感的なパフォーマンス調整と温度制御を提供ASUS公式サイト
スペック
RTX 2060 | RTX 2070 | RTX 2080 FE | ROG Strix RTX 2060 |
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製造プロセス | 12nm FFN | 12nm FFN | 12nm FFN | 12nm FFN |
GPUコア | TU106 | TU106 | TU104 | TU106 |
CUDAコア | 1920基 | 2304基 | 2944基 | 1920基 |
Tensorコア | 240基 | 288基 | 368基 | 240基 |
RTコア | 30基 | 36基 | 46基 | 30基 |
ベースクロック | 1365 MHz | 1410 MHz | 1515 MHz | 1365 MHz |
ブーストクロック | 1680 MHz | 1620 MHz | 1800 MHz | 1830 MHZ |
メモリ容量 | GDDR6 6GB |
GDDR6 8GB |
GDDR6 8GB |
GDDR6 6GB |
メモリスピード | 14 Gbps | 14 Gbps | 14 Gbps | 14 Gbps |
メモリインターフェース | 192 bit | 256 bit | 256 bit | 192 bit |
メモリ帯域 | 336.1 GB/s | 448 GB/s | 448 GB/s | 336.1 GB/s |
TDP | 160W | 175W | 225W | 非公開 |
外観
保護フィルムが貼ってある
本体長さは300mm
本体高さは50mm
補助電源コネクタは6ピン+8ピン
ロゴはLEDで光るようになっている
頑丈なフレームで補強されている
ヒートパイプは6本
クーラーはかなり高品質
インターフェースはDisplayPort 1.4×2 / HDMI 2.0b×2
同時出力4画面に対応
AURA LEDヘッダー / ASUS FanConnect II
2.5スロット厚のクーラー
とても冷えそう
VRMはクーラーにしっかり密着している
検証
CPUはCore i9-9900KF定格動作、メモリ速度は2666MHz。RTX 2060のファンコントロールモードはパフォーマンスモード(Pモード、常にファンは動作)にしてある。もうひとつQモードがあるのだが、こちらはセミファンレスモードになる。
ベンチマークソフトは「FF14 漆黒のヴィランズ」を使用する。解像度設定はフルHD(1920×1080)、品質設定は最高品質にする。以前、定格動作で検証したデータがあるので、そちらを載せる。
次は、メモリ速度を3600MHzに変更してみる。
文句のつけようがない性能。最近のゲームはメモリ速度は重要なので、予算が許すならオーバークロックメモリを同時に購入することをおすすめする。ちなみに、Core i9-9900KFを全コア5.0GHzにオーバークロックして検証してみたが、誤差程度の違いだった。
以下はレポート出力したデータをグラフにしたもの。
冷却性能に関してだが、ケースに入れた状態でGPUの最高温度は57℃だった。室温は22℃。比較的負荷の軽いシーンでは50℃辺りまで下がることもある。クーラーの性能が完全にオーバースペックだ。60℃未満だとファンノイズは殆ど聞こえない。Qモードのセミファンレスモードにしても冷却は余裕なので、ファンノイズを更に小さくしたい場合はQモードにしよう。
クーラー高さについて
同じメーカー同じシリーズのビデオカードで見た目が似ていても、搭載するGPUによってクーラーの厚みが異なるものがある。「ROG Strix GeForce RTX 2060」と同じシリーズの「ROG Strix GeForce RTX 2080」を見てみると、クーラーの高さが4mm程高くなっている。拡張カードを複数使用している人は注意した方が良い。隙間が狭くなると窒息気味になり、冷却性能が大幅に下がってしまう。
【追記:2020/6】
下記のグラフは、Ryzen 9 3900X メモリ速度3600MHzの設定で手持ちのビデオカードを比較したもの。全てオリファンモデルなのでメーカーによる多少の誤差はあると思う。
まとめ
コストパフォーマンスを無視した価格設定のROG Strixシリーズは、クーラーの性能が非常に高い。サーマルスロットリングはまず発生することはないので、常に100%に近いパワーを維持できる。それでいてGPU温度はかなり低めなので、ファンノイズも少ない。RTXならリアルタイムレイトレーシングに対応しているし、最新のゲームを快適に動作可能だろう。RTX 2060の性能は、前世代のGTX 1080と同等以上の性能。個人的には価格と性能のバランスが良い優秀なGPUだと思う。VR性能も十分。
現在は、新しいRTX 2060 SUPERが発売されているので、安くなったRTX 2060を買うも良し、少し予算を足して更に高性能なRTX 2060 SUPERを買うのも良し。ちなみに、RTX 2060 SUPERはVRAMが8GBになっている。今から買うならSUPERの方が良いかも知れない。
RTX シリーズ レビュー




