「Lei05」&「ADVANCE A1 タコメーター」OBDⅡ分岐ハーネスで動作させてみる【ホンダ ヴェゼル】

レーダー探知機と追加タコメーターを、OBDⅡ分岐ハーネスを利用して正常に動作するのか試してみる。

接続する機器

Lei05 霧島レイ レーザー&レーダー探知機

「Lei05」とは、株式会社ユピテルから販売されているレーザー&レーダー探知機である。通常のレーダー探知機との違いは、サイバネティック少女「霧島レイ」が安全運転の支援をしてくれる機能が追加されていること。追加というより、レーダー機能の方がオマケに近い。ギャルゲーにレーダー機能が付いたと言う方が適切か。以下は、「霧島レイ」の情報提供を行うWebサイト。

霧島レイ オフィシャルサイト
ユピテルオリジナルアニメキャラクター「霧島レイ」オフィシャルサイト。レーダー探知機やポータブルナビなどで、安全運転をサポートします。

以下は、直販サイトのYupiteruダイレクト。Lei05は当初Web販売限定だったが、最近Amazonでも販売されるようになった。まぁ、AmazonもWeb販売だが。自分で取り付けができない場合は、ディーラーや持ち込み可のショップにお願いしよう。シガーソケットを接続して適当に設置するだけなので、殆どの人は自分で取り付けられると思われる。

Yupiteruダイレクト|Yupiteru(ユピテル)の公式通販オンラインストア
Yupiteru(ユピテル)公式通販・直販ショッピングサイトのYupiteruダイレクト本店。ドライブレコーダーやポータブルカーナビ、ゴルフ製品などをネット販売しています。

Lei05は標準でシガーソケットからの給電方式であるが、オプションでOBDⅡアダプター「OBD12-FPLIII」が設定されている。このアダプターでOBDⅡに接続すれば、「瞬間燃費」「エンジン回転数」等のOBD情報を画面に表示することができる。また、GPSが受信不能なトンネル内等でも、車速を検知して高精度な警報を行うことができる。アダプターの価格は直販で8800円と決して安くはないが、個人的には必須アイテムである。

Amazonの場合、「OBD12-MIII」というOBDⅡアダプターが「一緒に購入」という項目に入っていることがある。こちらはLei05には非対応なので間違えないように。罠である。Amazonリンクは記事の一番下。

Defi-Link Meter ADVANCE A1

クルマいじりが趣味であれば、自動車用追加メーターのブランド「Defi」を知らない人はいないだろう。Defiブランドの計器類は、高性能、高品質であるが、価格が高い傾向にある。見た目はカッコ良い。

Defi - 自動車用追加メーター・ディスプレイ
計器メーカーの日本精機株式会社の自社ブランドDefiのWebサイトです。日本精機がアフターマーケットに進出、後付けのメーターやディスプレイをDefiで開発・製造しています。

ADVANCE シリーズのタコメーターに関しては以下の記事で詳しく解説している。

「Defi-Link ADVANCE A1」タコメーターを取り付けてみた!【ホンダ ヴェゼル】
前回アップした「KENSTYLEステアリングレビュー」の記事で、一部の画像に写っている追加メーターに関して何件か問い合わせがあったので記事にしてみる。ちなみに、メーターはレビューする気がなかったので画像は少なめ。

分岐ハーネスを自作

※電装ハーネスの加工は自己責任で行うこと。

OBD端子を介してECUと機器を接続する場合、通信プロトコルで1対1と定められている事は、クルマに詳しい人であれば周知かと思う。当然、車両にはOBDⅡ端子はひとつしか装備されていないので、複数の機器を接続するには分岐するハーネスが必要になる。Amazon等で探すと1000円前後の安価なものが多く出てくるが、品質と信頼性が未知なので個人的にはおすすめしない。管理人はPIVOTの配線キット(品番:OBD-EH)をベースに加工した。

この配線キットは同社のOBDⅡ対応パーツを複数接続するためのもので、基本的にトヨタやダイハツ等のエンジン回転数出力線(9番ピン)が配線されている車種のみで動作する。なので「b」の方には、常時12V、アース、9番ピンのエンジン回転数出力、この3本しか配線されていなので、同社の対応するタコメーターを接続して使用する。「a」の方にはCANやKラインが配線されているので、同社のスロコン等の機器や他メーカーの機器を接続可能。

既に加工してある状態

最終的に「a」と「b」のそれぞれのカプラーに、常時12V、アース、CAN2本、これらの配線を分岐させれば完成。このハーネスは常時12Vとアースは元から分岐されているので、こちらで分岐したのはCANの2本だけ。消費電力の多い機器を接続する場合は、電源とアースは別系統から取り出した方が良い。OBDⅡはスキャンツールの接続を想定しているため、大電流は流せない。せいぜい2~3Aが限度だろう。また、無用なトラブルを避けるため、不要な配線は取り外しておいた。「a」の方に信号アース線が付いたままだが、アースなので問題ないだろう。スキルのある人であれば簡単な作業である。

今回は、最大1.5A程度のレーダー探知機と、電源は別系統から取っているタコメーターの併用なので、電源とアースはOBDⅡから取得することにした。

OBDⅡを分岐させる方法について記事をアップしたので、詳しく知りたい人はこちらを参照。

OBDⅡを分岐させる方法について
OBDⅡを分岐させ、正常に動作させたい場合の方法を私見を含めて解説。

レーダー探知機とタコメーターを接続

OBDⅡに接続する機器はレーダー探知機とタコメーターのふたつ。作成した分岐ハーネスの「a」にレーダー探知機を、「b」にタコメーターを接続する。まぁどちらに繋いでも同じだが。

ギャルゲーレーダー「Lei05」は、OBDⅡ接続で動作させると画面内にOBD情報を多く表示できる。上の画像は、エンジン回転数、車速、瞬間燃費、平均燃費、生涯燃費を表示させる待受画面。画面を切り替えれば他にも様々なOBD情報が表示できる。とりあえずエンジン回転数は問題なく表示されている。実際に走行してみても、他の数値も含めて異常は見当たらない。生涯燃費が「–」だが、走り出せば表示される。

垂れ流されているOBDデータを取得するだけのシンプルな機器であればLei05と併用可能かと思われるが、他のレーダー探知機等のハイテク機器は併用できない可能性が高い。実際、管理人が所有しているもう1台のレーダー探知機を同時に接続すると、片方のOBDデータ表示が一部非表示になったり動作が不安定になる。原因としては、ECUが片方の機器のリクエストに対して無視を決め込んでいるものと思われる。他の機器は持っていないので十分な検証はできない。

何にせよ、動作しないものはしないのである。我々素人は開発者じゃないし、現実を受け入れるしかない。尚、ヴェゼル ハイブリッドの場合、OBDからのイルミ情報と外気温度情報が取得不能である。イルミ連動で画面の明るさを減光させたかったのに、無念・・・。

もうひとつはタコメーター。このADVANCE A1 タコメーターは「ADVANCE CAN Driver」という製品を利用して動作させている。このADVANCE CAN Driverは、OBDデータ内のエンジン回転数情報を取得し、タコメーターに情報をリアルタイムに表示させている。Lei05との同時接続では、Lei05の方にもエンジン回転数の情報はリアルタイムに表示されるので、ADVANCE CAN Driverは単にデータを読み取っているだけなのかも知れない。とりあえず、見た目だけはLei05とADVANCE A1 タコメーターに異常はない。動いてラッキー!である。

Lei05とタコメーターの併用はまだ開始して間もないので、異常がないかしばらく様子を見たいと思う。

追記(2022/1/30)

ひと月程様子を見たが、モーター走行(EV)に入るときのエンジンが止まる瞬間に、ADVANCE A1 タコメーターの表示が一瞬上昇することを3回程度確認した。3000~7000回転と表示は様々。Lei05は目視で見る限り異常は無い。Lei05のOBDⅡ接続を取り外してある状態で走行したときも、一度だけADVANCE A1 タコメーターの表示が一瞬上昇することを確認している。なので、今の段階ではOBDⅡの分岐が原因とは断定できない。発生頻度は低いので、神経質でなければ気になるようなレベルではない。OBDⅡを利用するパーツは、製造メーカーは100%の安定動作は保証していないので、個人的には十分安定動作していると言える。また何か問題があるようなら追記する。

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