「Lei05」本体スピーカーの音質をデッドニングで改善してみる

「Lei05」霧島レイ レーザー&レーダー探知機に内蔵されているスピーカーの音質が悪い気がするので、デッドニングで改善を試みる。

全体的にこもった音質のLei05

ギャルゲーレーダー「Lei05」で管理人が不満に思っている事のひとつが、本体に内蔵されているスピーカーの音質が微妙な事である。音量を最大付近まで上げると音がビビるので、スピーカーの固定方法が良くないか、剛性が不足しているのだと思われる。ビビるという事はスピーカーの振動板を動かすはずのエネルギーが周囲に逃げているという事なので、スピーカーの能力が100%発揮されていないと言える。余計な振動が周囲に伝わらないように対策をすれば、スピーカーはしっかりと動作するようになるので、音質は改善すると思われる。

対策方法としては、スピーカー本体をしっかりと固定する方法、振動を抑制する方法の2つがある。構造的に固定方法を変更するのは難しいし、いつでも元に戻せるようにしたいので、今回は振動を抑制する方法で対策をする。ちなみに、この振動を抑制する行為の事を「デッドニング」と言う。クルマが趣味の人であれば知っている人は多いだろう。まぁレーダー探知機にデッドニングと言うと大げさだが。

分解作業

※本体の分解や改造はメーカー保証対象外の行為となっており相応のリスクが伴う。やる場合は自己責任で。

それでは早速作業をする。必要な材料はブチルゴムだけである。これはホームセンターに行けば入手できるし、Amazonでも買える。

個人的にこのスワンボンドが最高に使いやすい。ディーラーや板金屋でも同じものが使われており、プロ御用達の材料。管理人も現役時代からこれを使用している。自動車用なので耐久性や耐熱性は十分。

デッドニングと言えば、日東電工の「レジェトレックス」や、積水化学工業の「レアルシルト」が有名な材料である。今回使用したブチルゴムは、レジェトレックスの接着面に使われているものと殆ど同じである。流石に精密機器の内部にアルミシートは使いたくないので、今回はブチルゴムだけ使用した。

Lei05の分解で必要な工具は、1番のプラスドライバーのみ。先が細くなっているものが好ましい。

まずは、プラスドライバーでネジ3本を取り外す。上下2箇所、SDカードスロット付近1箇所、計3箇所がツメで止まっている。内装外し等があれば楽に外せるかも知れないが、傷が付く可能性がある。ガッチリはまってる訳ではないので、コツを掴めば素手で取り外し可能。

本体を分解したら、スピーカー周りに適量のブチルゴムを貼り付ける。スピーカー本体は、下の画像で言うと右上の丸いパーツである。ブチルゴムは、スピーカー周囲と、バランスを考えて左側の角にも貼り付けた。スピーカーの出力を考えればこれくらいの量で十分。あまり貼り付けると無駄に重量が増加するので程々に。

空いている所に適当に貼り付けるのではなく、メイン基板に接触しない箇所に貼り付ける。ブチルゴムがセンサーやらアンテナやらに触れたりするのはよろしくない。最後に配線に注意してカバーを戻せば作業完了。このブチルゴムは年数が経っても柔軟性は殆ど変わらないので、いつでも剥がして元に戻せる。

対策前と後で音質を比較してみると、対策後は中低域が豊かになり、明らかに音質が向上している事が体感できた。自動車で行うスピーカー周りのデッドニングと似たような変化である。ブチルゴムを貼り付けるだけという簡単な対策だが、効果はそれなりにある模様。しかしながら、スピーカー自体の容量が不足気味なのと、元の音源があまり良くないのか、理想的な音質になるかといえば微妙である。相変わらず高音域が不足しているので、この対策方法は好みが分かれそうである。スピーカー自体はしっかりと振動するようになったので、対策前の不自然な音質に比べれば随分と良くなった。ボイスが聞き取りやすいのは断然対策後の方である。

とりあえず、このまましばらく様子を見ることにする。

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