自作パソコン | ZPGBF https://www.zpgbf.jp Sat, 11 Feb 2023 00:00:30 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.8.3 https://www.zpgbf.jp/wp-content/uploads/2020/02/2020011702185841e-100x100.ico 自作パソコン | ZPGBF https://www.zpgbf.jp 32 32 Steam専用PCを作ってみた! #3 https://www.zpgbf.jp/high-end-homebrew-pc-part-3/ Sat, 11 Feb 2023 00:00:30 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=2688 親和産業から販売されている「【長尾製作所】PCIスロット用120㎜ファンステイPRO 改」を取り付けてみた。

↓過去の記事↓

Steam専用PCを作ってみた!
でかいテレビでゲームをしたいので、Steam専用のゲーミングPCを自作するお!
Steam専用PCを作ってみた! #2
今回は自作したSteam専用PCの水冷化作業なんだな。

能書き

Steam専用のゲーミングPCを自作してからは、大画面テレビでゲームができるようになったのでとても快適になった。スペックに関しては全く不満はないのだが、ビデオカードの冷却を補助する目的で取り付けた92mmファンの見栄えが悪いので、なんとかしたいなぁと思っていた。

サイズ「KAZE FLEX 92 SLIM PWM 2500rpm」と、アイネックス「ファン用 フレキシブルアーム マグネットタイプ」を組み合わせてビデオカードの下に設置している。このPCケースは仕切りの部分にケーブルを通す穴が空いているので、ここからフレキシブルアームを出して92mmファンを固定している。なんでこんなものを付けているのかと言うと、このビデオカードはセミファンレスだからである。ファン停止時でもなるべく風を送って冷やそうという試みである。ビデオカードのファンを常時動作させたくないのでね。ちなみに、奥に見えている白い棒状のパーツは、アドレッサブルRGB LEDのライティングバー。Amazonリンクは記事の最後

見栄えを気にしなければしっかり冷えるし問題ないのだが、このパソコンのケースファンはNoctuaで統一している。どうせなら同じシリーズで統一したいのでパーツを用意することにした。見栄えは重要。

取り付け作業

親和産業から販売されている「【長尾製作所】PCIスロット用120㎜ファンステイPRO 改」が良さそうな感じだったので購入してみた。Noctuaのケースファン「NF-A12x25 PWM chromax.black.swap」は、以前なんかに使うだろうと15個程まとめ買いしておいたので、余っているのを引っ張り出してきた。この手の製品は稀に入荷が不安定になって入手困難になることがある。希少なときに変なショップからは買いたくないので、良く使うものは安いときにまとめ買いである。

このファンステイ、垂れ下がるのを防止する作りになっており、ケースファンを固定するブラケットが直角ではなく少し開いた角度になっている。固定が甘いPCケースであれば水平になるのかも知れないが、NZXT「H7 Flow」だとPCIブラケットの固定する部分が割りとしっかりしており、テキトーに付けると水平どころか若干上がってしまった。

う~ん、微妙。少し工夫が必要だな。ちなみに、ファンステイに付属しているケースファンを固定するネジは使用せず、別に用意した35mmのM4ネジとナットでケースファンを固定した。あれ系のネジを使うとケースファンのネジ穴がボロボロになるからあまり使いたくないんだよね。このケースファン5000円だし。

とりあえず建付け調整で可能な限り水平にしてみる。

とても良い感じになった。僅かに上を向いているがこれ位なら十分許容範囲内だろう。このファンステイはケースファンの奥行きを15mmの範囲で調整できる。一番奥にしてもPCIブラケットより30mm程突き出ているが、普通のミドルタワーケースなら問題なく収まるだろう。尚、画像に写っているビデオカードは、ASUSの「ROG Strix GeForce RTX 4090 OC Edition 24GB GDDR6X」で、カードの長さは357.6mmである。デカ過ぎて120mmファンが92mmファンのように見える(´・ω・`)

PCIブラケットはこんな感じになっている。ビデオカードに合わせて最適な位置に調整できるのはとても便利。

PCIブラケットには「防振固定プレート」が付属しているのだが、PCケースのこの部分にブリッジがないものは取り付け不可(付けても無意味)になる。最近のPCケースだとブリッジはないものが多い。余程粗悪なケースファンか高回転型のケースファンでもない限り振動なんてほぼないので、防振固定プレートはなくても全く問題ないと思う。管理人は取り付けていないが全く問題ない。

検証

作業が完了したので試しに効果を確認してみた。ビデオカード自体の冷却性能がとても優秀なので、高負荷状態だと追加ファンはあってもなくても然程変わらない。しかしながら、ビデオカードの冷却ファンの回転数が多少低くなるので、総合的な静音性は若干上がっているかも知れない。元々静音性が高いので言われないと気づかないレベルではあるが。

上のグラフは適当に結果をまとめたもの。室温は約20℃。なしは追加ファンがない状態。92mmファンはPWM50%で固定、120mmファンはPWM40%で固定。どちらもビデオカードのファンノイズより、動作音が大きくならないようにしてある。尚、アイドル時及び低負荷時はビデオカードの冷却ファンはセミファンレス機能により動作を停止している。

アイドルは、デスクトップ表示で何もしていない状態。低負荷は、4K動画を視聴をしながらブラウザでネットを見ている状態。高負荷は、FF14ベンチマーク(4K最高画質)のラストシーンの大体の平均。

結果を見れば効果が現れているのが分かるが、静音性に関しては違いはあまり体感できなかった。GPU温度は、アイドル時と低負荷時は負荷が小さすぎて誤差の範囲である。静音性を保ったまま少しでもGPU温度を下げたいなら追加ファンを取り付けるのはありだと思う。結果を見てビデオカードの冷却性能に正直驚いている(´・ω・`)

とりあえずこの状態でしばらく使ってみることにする。

Amazonリンク

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Steam専用PCを作ってみた! #2 https://www.zpgbf.jp/high-end-homebrew-pc-part-2/ Mon, 06 Feb 2023 22:40:54 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=2662 今回は自作したSteam専用PCの水冷化作業なんだな。

↓前回の記事↓

Steam専用PCを作ってみた!
でかいテレビでゲームをしたいので、Steam専用のゲーミングPCを自作するお!

選定した水冷パーツ

仮組状態のパソコン

先月末に組んだゲーム用の自作PCであるが、仮組状態で1週間程度使用して問題がなかったので、CPUの冷却を空冷から水冷に変更する。今回はGPUを空冷のまま使用するのでメインPCのような大掛かりなシステムは必要ない。このPCの構成に関しては、前回の記事を参考にして欲しい。

CPU水冷ブロック EK-Quantum Velocity2 DDC 4.2 PWM D-RGB – 1700 Nickel + Plexi
ラジエーター EK-Quantum Surface P360M – Black
コンプレッション F EK-Quantum Torque STC-10/16 – Nickel 4個
ロータリー F EK-Quantum Torque Extender Rotary MF 14 – Nickel 2個
90°ロータリー F EK-Quantum Torque Rotary 90° – Nickel 2個
ソフトチューブ EK-Tube ZMT Matte Black 15,9/9,5mm (3m RETAIL)
ケースファン Noctua NF-A12x25 PWM chromax.black.swap 6個(吸気3,排気3の構成)

上の表は今回選んだ水冷パーツの一覧である。表の左側の項目「F」と付いているのはフッティングである。メーカーはケースファンを除いてEKWBで揃えてみた。完全に自己満足である。

EK-Quantum Velocity2 DDC 4.2 PWM D-RGB – 1700 Nickel + Plexi

まずは最も重要なCPU水冷ブロックであるが、この製品は水冷ブロック、ポンプ、リザーバーが一体になっているものである。最近発売されたものなので情報が少なく未知であったが、EKWBの製品は信頼性が高いので問題ないだろうと判断し購入した。搭載しているポンプはDDC 4.2なので十分な性能である。アドレッサブルRGB LEDも搭載しているので、透明のアクリル部分が光るようになっている。そこまで性能を必要としない場合はこういった一体型の方が設置しやすく見栄えも良い。

ただ、ポンプ一体型水冷ブロックはゴムマウント等を使わずマザーボードに直接固定する構造のため、DDCポンプ特有のノイズが若干大きめに聞こえそうである。しかしながら、DDC 4.2はかなり高出力なので、PWMを30%以下に設定しても十分な冷却性能を維持できる。回転数を下げればノイズは殆ど発しないので、静音性に関しては特に問題はないだろう。

EK-Quantum Surface P360M – Black

取り付けているCPUはインテルの「Core i9-13900K」なので、CPU単体の最大消費電力は300W強である。ゲーム用途なら360サイズ 厚さ30mmの本格水冷用ラジエーターでも冷却が追いつくが、静音性を重視するなら容量の大きいラジエーターが望ましい。エンコードなどの高負荷作業は行わないので常時300W以上消費している訳ではない。あまり神経質にならなくても良いだろう。ていうか、最近の爆熱CPUで冷却が不足する原因は水冷の場合、主に水冷ブロックの性能不足である。AIO水冷クーラーを使っているのに思うように冷えないのは、ベースプレートの加工精度が悪いことやバッファの不足、ポンプの能力不足などによるもの。水冷に詳しいジサカーなら周知だろう。

ラジエーターはPCケース天面に設置するので、最終的に性能と見栄えを考慮し360サイズ 厚さ44mmのものを選んだ。同シリーズで厚さ58mmもあるが、これだと背の高いメモリに干渉してしまうし、280サイズだと奥行きがあるので設置に難儀するだろう。最初に360サイズ 厚さ30mmのラジエーターを側面(吸気側)と天面にふたつ仮組してみたが、今のPCケース「H7 Flow」だとフッティングの取り回しの関係で無理であった。吸気にラジエーターを設置するとビデオカードの冷却が悪化するので、今回は天面のみに設置する。冷却が不足するようなら後でまた考えることにする。

EK-Quantum Torque STC-10/16 – Nickel

EK-Quantum Torque Rotary 90° – Nickel

フッティングはEKWBから2020年頃に発売された「EK-Quantum Torque」シリーズのものを選んだ。「EK-Quantum Torque STC-10/16 – Nickel」はコンプレッションフッティングで、ソフトチューブを接続するものである。「10」がID 10mm、「16」がOD 16mm、つまり、内径10mm 外径16mmのソフトチューブに対応しているということである。必要に応じて角度付きのロータリーフッティングを用意すればストレスなく組める。ロータリーはその名の通り、付け根が自由に回転するフッティングである。90°や45°というのはそのままの意味で、取り付け角度を変更するフッティングである。ストレートロータリーは、角度を変更せず回転させたい箇所に使う。また、チューブのねじれや緩み防止で使うことも多い。取り付け角度を変更しなくてもストレートのロータリーは入れた方が良い場合もある。スペースが限られているのであれば無理に付ける必要はないが。

このシリーズのフッティングはカラーバリエーションは5種類あるのだが、水冷ブロックがニッケルなので、フッティングも同じニッケルにした。王道だとつまらないのでゴールドにしようかとも考えたが。ニッケルに飽きたらゴールドにするかも。

EK-Tube ZMT Matte Black 15,9/9,5mm (3m RETAIL)

チューブはマットブラックのソフトチューブにした。これは一般的な透明のPVCチューブと異なりゴム製である。耐久性と柔軟性にとても優れており、色移りの心配は無用。今回のシステムでは冷却水の熱膨張に対する逃げがほぼないので、ハードチューブにはしなかった。見た目より安全性を重視した訳である。ソフトチューブの方が作業が簡単だしメンテナンスも楽である。作ってて面白いのはハードチューブだが、最近は全然作っていないなぁ。

Noctua NF-A12x25 PWM chromax.black.swap

ケースファンは、Noctuaの「NF-A12x25 PWM chromax.black.swap」にした。これは「NF-A12x25 PWM」の色違いで、性能はノーマルモデルと全く同じである。このシリーズは防振パッドが7色付属しているので好きなカラーを選んで取り付けできる。ファンブレードの形状からも分かる通り、静圧が優れたファンなのでラジエーターと組み合わせるのに最適なファンである。

完成

いきなり完成。我ながらセンスの良いPCに仕上がったと思う。ラジエーターの長さが405mmあるので、このPCケースだとギリギリだった。メモリとは10mm程度余裕がある。画像を見れば分かると思うが、見た目がほぼAIO水冷クーラーである。冷却水を抜かなくても水冷ブロックとラジエーターを取り外しできるので、メンテナンスは楽ちん。まぁ、あまり分解することはないと思うが。

う~ん、格好良い。ファンが光らないのは良いね。個人的に光るファンはあまり好きじゃないんだよなぁ。ROGはやはり赤が似合う。ちなみに、バックパネル横の排気ファンは取り付けずに、長尾製作所のブランクパネルで塞いである。空いてるとホコリ入ってくるしね。

それと、ビデオカードの下に余っていた92mmサイズの薄型ファンを追加した。このビデオカードは低負荷時にファンが停止するので、その状態でも風を送って冷やそうという試みである。ビデオカードのファンが停止している状態のGPU温度は、動画視聴などの低負荷時で45~50℃位だったが、このファンを追加したことにより40℃以下になった。セミファンレスをオフにしろよと思うかも知れないが、そういう問題ではない。奥に見えている白い棒状のパーツは、アドレッサブルRGB LEDのライティングバー。LEDのツブツブ感が無い上品な光り方をするのでお気に入り。とりあえずここに仮置きしている。

検証

軽く検証をしてみる。水冷化したお陰で13900Kをフルパワーで使用することが可能になった。

Cinebench R23 マルチスレッドの検証結果

Cinebench R23 シングルスレッドの検証結果

Cinebenchを数回繰り返してみたがCPUパッケージ温度が100℃に到達することはなかった。マルチスレッドのベンチ中はたまにスパイクして98℃とか行くが、概ね93℃辺りをうろうろしている状態。今の時期は寒いので温度は低めだが、夏にやれば普通に100℃行くかも。

尚、ポンプのPWMは30%で固定にしている。出力を高めても冷却性能は誤差程度しか変わらないので、普段はこれくらいで丁度良い。ちなみに、上のスクショだとCinebenchのOSにWindows 10と出ているが、ちゃんとWindows 11で検証している。外付けSSDからCinebenchを起動しているのが原因だろう。

ちなみに、使用したグリスはアイネックスの「ナノダイヤモンドグリス JP-DX2」である。普段はシミオシねこグリスを愛用しているが、本格水冷を組むときはナノダイヤを使用している。これが一番冷えるので。

しっかりと冷却を行っているお陰で、マルチスレッドでは驚異の4万超えのスコアを叩き出す。大体40000~40600の間かな、調子に乗って繰り返しているとスコアは落ちる。メインPCと同じような水冷システムを組めば更にCPU温度は下がると思うが、ゲーム用途なのでこれで十分である。ちなみに、電力制限を無制限から253Wに変更すれば、CPU温度は85℃程度に落ち着く。普段は253Wにしておけば十分だろう。ゲームなら200W辺りでも十分だと思う。

メインPCで使用している「MO-RA3」という外付けクソデカラジエーター

CPU温度を下げる方法は電力制限の他に低電圧化(V/Fポイントオフセット等の設定)を行う方法もあるが、適当に電圧を下げると不安定になるのでスキルのない人が触るのはあまりおすすめしない。管理人は安定性を何よりも優先するので、余程冷却が不足している状況でもない限り低電圧化は行わない。遊びで色々と試すことはあるが、普段は安定性重視である。冷却が足らなければ物理的に解決すれば良い(`・ω・´)

久々に強いインテルが帰ってきたのは大変喜ばしいが、性能が足りなければ電力を喰わせろというやり方は相変わらずだった。ライバルを意識しすぎてパワーに全振りしたチューニングなのは明白である。13900Kのメーカー公称の最大ターボパワーは253Wなので、普通に使用するなら電力制限を253W以下にするべき。ミドルハイ~ハイエンドクラスのマザーボードは初期設定で無制限(PL2=4096W)になっていることが多いので、要確認である。

↓続きをアップした↓

Steam専用PCを作ってみた! #3
親和産業から販売されている「【長尾製作所】PCIスロット用120㎜ファンステイPRO 改」を取り付けてみた。

Amazonリンク

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Steam専用PCを作ってみた! https://www.zpgbf.jp/high-end-homebrew-pc-part-1/ Sun, 05 Feb 2023 18:30:23 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=2649 でかいテレビでゲームをしたいので、Steam専用のゲーミングPCを自作するお!

能書き

普段、管理人がPCゲームをするときはメインPCかサブPCでやるのだが、どちらも接続しているモニターが34インチのウルトラワイドモニターである。一般的なアスペクト比 16:9のモニターと比較すると、ウルトラワイドはアスペクト比 21:9と横に長いので、この解像度に対応していないゲームでは左右に黒帯ができてしまう。ウルトラワイドモニターが販売されるようになってからしばらく経つが、まだまだ一般的ではないのだろう。PlayStation 5もウルトラワイドには対応していないし、時代は4Kである。

作業用としてはとても使い勝手の良いウルトラワイドモニターであるが、ゲームに限って言えば一般的なアスペクト比16:9のモニターの方が使いやすい。部屋にPS5用の55インチ4Kテレビがあるので、ゲーム用PCを1台組むことにした。簡単に説明すると、Steam専用PCである。

まずはどの程度のスペックにするのかを考える必要がある。以下がその条件。

  1. ネイティブ4Kで快適に動作する。
  2. 静音性はなるべく高い方が良い。
  3. メインPC及びサブPCと互換性を持たせるためパーツはATX規格で統一する。

たったこれだけである。多くは望まない。

まずは1の条件であるが、いきなりハードルが高い。接続するテレビが4K@120Hz(HDMI 2.1)の入力に対応しているので、これに合わせると高性能なものが求められる。昨年9月にNVIDIAから「GeForce RTX 40」シリーズが発表されたのでずっと気になっていた。ゲーム用PCではビデオカードの性能が一番重要なので、ここは妥協できない部分である。現時点で、RTX 4090、RTX 4080、RTX 4070 Tiが販売されている。4KをターゲットにするならRTX 4080以上が良いだろう。

自作PCに詳しい人であれば周知かと思うが、パソコンのパーツは二人三脚である。一点豪華主義だと性能は出ないので、ビデオカードを高性能にするのであれば、その他のパーツも高性能なものが必要になる。

2の条件だが、最近のビデオカードはクーラーの容量が大きく静音性が高いものが多い。静音ケース(窒息ケース)でノイズを無理やり押し込める手法はもはや過去のものとなった。ハイスペックPCの場合、エアフローの良好なケースに風量と静圧の優れたケースファンを組み合わせる方が静音性が高いので、今回は冷却重視の構成にする。

そして最後に3の条件である。スペースの問題で縦長のITXケースで組もうかと考えたが、小さいPCケースは色々と問題が多い。ハイスペックな構成にするなら尚更である。他のパソコンとパーツの互換性があれば何かあったときも対処が簡単なので、普通のミドルタワーケースで組むことにした。

選定したPCパーツ

パソコン構成
CPU intel Core i9-13900K
メモリ G.Skill DDR5メモリ DDR5-7800 32GBKit
マザーボード ASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI
ビデオカード ASUS ROG Strix GeForce RTX 4090 OC Edition 24GB GDDR6X
ストレージ Western Digital WD BLACK SN850X
電源ユニット SilverStone HELA 1200R Platinum
PCケース NZXT H7 Flow

記事の最後に、これらパーツのAmazonリンク有り。

1週間ほど検討した結果、上記ような構成になった。1週間と言ってはいるが構成に関しては2日程度しか考えておらず、単にパーツの調達に時間がかかっただけである。マザーボードとビデオカードを個人的に一番好きなASUS ROGブランドで統一してみた。最近はmsiとASRockに浮気していたしね。そういえばGIGABYTEをしばらく使っていないな。

intel Core i9-13900K

CPUはここ最近AMD Ryzenシリーズをメインで使用していたので、久しぶりにインテルにしてみようと思った。現在のインテルCoreシリーズは第13世代で、第10~11世代のものと比較するとかなり高性能になっている。あの頃のインテルはオワッテル状態で、正直言うと使う気が起きなかった。ライバルのRyzenが優秀すぎてね(´・ω・`)

タイミングが良いのか今は「Core i9-13900KS」が数量限定で販売されているが、有志のレビューを見ると13900Kと比較して性能に大差はない様子。まぁスペックを見れば予想できるが。わざわざ扱い難いKSを買う必要はないだろう。13900Kも扱い難そうだが。

ゲームをやるだけなら「Core i7-13700K」「Core i5-13600K」辺りでも全く問題ないと思う。13900Kは発熱が酷いので、扱いやすさを重視するならハイエンド空冷クーラーで冷却が追いつく13600K一択である。メーカーに拘らなければ「Ryzen 7 7700X」が最適か。尚、管理人が13900Kを選んだ理由は、単にパッケージが格好良いので欲しかっただけである。

ASUS ROG Strix GeForce RTX 4090 OC Edition 24GB GDDR6X

一番重要なビデオカードはRTX 4090を選んだ。現時点でこれ以上の性能のGPUは一般的に存在しないので、性能が足らなくても不満が出ることはないだろう。下位のRTX 4080も悪くはないが、全体的な性能がRTX 4090の6割程度である。しかし、価格が何故か高めの設定なので、RTX 4080よりRTX 4090の方がコスパが良い。RTX 4080に20万円出せる人がRTX 4090に30万円を出せない訳がない。そりゃRTX 4090の方が売れるよね。エンスージアスト向けの製品でコスパを語るなとか言われそうだが、とても重要なことである。

この「ROG Strix GeForce RTX 4090 OC Edition 24GB GDDR6X」は希少なのか発売後から現在まで入手困難である。今回入手できたのは単に運が良かったのだろう。性能や品質が価格に見合っているかはさておき、見た目がとても気に入ったので水冷にしないで使うつもりである。

ASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI

マザーボードはビデオカードと同じROG STRIXにした。上位モデルに「ROG MAXIMUS Z790 HERO」などがあるがどこにも在庫がなかった。この記事を書いている時には在庫が復活していたので買おうかと思ったが、マザーボードはそこまで重要ではないので、ある程度のスペックなら十分である。「ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI」は、管理人の欲しい機能をすべて満たしている。

ちなみに、このマザーボードの価格は購入時6万円台半ばだったが、これでも位置付けはミドルレンジである。輸送費高騰、銅の高騰、円安の影響など様々な要因があるが、高性能なCPUやメモリなどに合わせた設計がコストを上げる一番の要因になっているだろう。まぁ今までのマザーボードが安すぎただけなのかも知れない。

G.Skill DDR5メモリ DDR5-7800 32GBKit

今回選んだマザーボードのメモリ規格はDDR5である。コスパ重視であればDDR4に対応したマザーボードを選ぶが、折角高性能なパーツで組むのでDDR5は譲れない。用途がゲームなら定格動作(4800や5600)の安価なモデルで十分だが、クリエイティブな用途(画像や動画の編集等)では高性能なメモリの方がより快適になる。とりあえず、後でオーバークロックをして遊ぶかも知れないので速度7800のモデルを選んだ。メモリは速度とレイテンシの仕様で価格に大きな差があるので、拘りがなければ定格動作のもので十分だと思う。ゲームだとメモリの性能差はあまり体感できない。容量に関してはゲーム用途なら32GBあれば問題ない。16GBだと場合によっては足らなくなるかも。

メモリの詳細

このメモリ、XMPを読み込んだだけでは7800MHzで安定動作はしないだろうと思ったが、実際に起動したらブルースクリーンが多発した。少しレイテンシを緩め、7000MHz動作でWindowsメモリ診断を実行したが、この状態だとエラーは検出されなかった。安定性を重視するなら7000MHz辺りが丁度良い。この辺りはCPUの個体差も影響するのでスペック通りに動作しないことは良くある。今後、BIOSが更新されれば少しずつ安定性が上がるだろう。

Western Digital WD BLACK SN850X

ストレージは定番の「WD BLACK SN850X」にした。容量は2TBを選択。2個あるのは、メインストレージとサブストレージに分けるからである。つまり、メインはOS、アプリ、ゲームなど、サブは優先度の低いゲームやその他データ保管に使用する。当然だが、メインのSSDはCPU接続のM.2スロットに取り付ける。まぁハードな使い方はしないのでどのスロットに付けてもZ790なら大して変わらないと思う。

しばらく待てば次世代規格であるPCIe 5.0に対応したSSDが各メーカーから出揃うと思うが、正直待っていられない。顧客は常に今すぐを望んでいるのである。

SilverStone HELA 1200R Platinum

ビデオカードがRTX 4090なので、電源ユニットはATX 3.0に対応したものが望ましい。ネイティブ16ピンPCIe 5.0コネクター(12VHPWR)を搭載したATX 3.0対応の電源はまだ少なく、この16ピンコネクターから600Wの電力を供給可能なものとなると更に選択肢が狭まる。RTX 4090は最大TGP 600Wなので、どうせならちゃんと合わせたい。GPUのオーバークロックをしないのであれば16ピンコネクターの供給が450Wのもので問題ない。

数える程度のラインナップから選んだのはSilverStoneの「HELA 1200R Platinum」である。この電源ユニット、ファンの動作が非常に静かなのだ。変な軸音はないし、ファンの回転数が乱高下することもない。もちろん、負荷が非常に高い場合はそれなりのファンノイズを発するが、ゲームではそんなに電力を消費しないので問題ない。ケーブルはフラットタイプ(12VHPWRのみメッシュスリーブ仕様)なのでPCケースにも組み込みやすい。

最後に、LGA1700環境では必須と言えるパーツがある。このソケットに対応したCPUは長方形であり、正面から見て固定部分が左右2箇所のみなので、CPU上下の両端がピンの圧力に負けて反ってしまう残念仕様である。この曲がりを軽減するにはソケットのCPU固定金具をサードパーティ製のパーツに交換する必要がある。

※CPU固定金具の交換はメーカー保証が効かなくなる可能性が大なので、やるなら自己責任で。

ElecGear LGA1700曲げ防止フレーム

上の画像は実際に「ElecGear LGA1700曲げ防止フレーム」というパーツを取り付けた状態。CPUヒートスプレッダーのフチ部分を全体で押さえつけて固定する構造になっており、元の固定金具より明らかにCPUに対する負担が少ない。個人的には必須パーツである。管理人がPS5にSSDのヒートシンクを取り付ける記事をアップしたが、その時に取り付けたヒートシンクもこれと同じElecGear製である。

PS5(CFI-1200)に「WD_BLACK SN850」と「ElecGear EL-P5C」を取り付けてみた!
新型のPlayStation 5に、大容量M.2 SSDと定番ヒートシンクを取り付けるでござる!の巻。

このメーカーの製品は高品質なので個人的におすすめである。この曲げ防止フレームは、CPUのヒートスプレッダーに接触する箇所にガスケットが貼り付けられており、CPUに優しい作りになっている。

完成

組み立て方法を紹介する記事ではないので、作業手順は省略。

完成と謳っているが、実は仮組状態である。13900Kをこのまま空冷で使うような愚かな事はしない。後で水冷(本格的な方)にするので、異常がないか、安定して動作するかなど1週間程度確認する。水冷ならどれも大して変わらないと思う人がいるかも知れないが、簡易水冷(AIO水冷クーラー等)と本格水冷では全く異なる。13900Kは360サイズのAIO水冷クーラーでも余裕で100℃に到達するので(ベンチ台で確認済み)、性能をフルで使いたいなら本格水冷の環境は避けて通れない。このまま空冷で使用するのであれば、13900KのCPUパッケージ温度が85~90℃を超えないよう電力制限(概ね200W以下)を設定しておけば良い。

仮組状態ではあるが、Noctuaのハイエンド空冷クーラーとケースファンを取り付けてあるので、冷却性と静音性は大変良好。適切に調整すればこの状態でも快適に使用できる。見た目に関しても、ハマる人にはハマるビジュアルだと思う。なんかもうこれでいいかなと思ってきた(´・ω・`)

でかいビデオカードを支えているGPUサポートは50~80mmの長さで調整可能なものを使用している。付属品のGPUサポートは見た目が好みじゃなかったので別に用意した。このPCケースみたいに電源ユニットと仕切りがある場合、ビデオカードが3スロット以上の厚みだとAmazonなどでよく出回っている長さ74mm以上のものは長過ぎて入らないと思う。ちなみに、ビデオカードの下に付いている拡張カードは動作確認用のSSDである。

次回に続く・・・かも知れない。水冷パーツも一緒に用意してあるので。

↓続きをアップした↓

Steam専用PCを作ってみた! #2
今回は自作したSteam専用PCの水冷化作業なんだな。
Steam専用PCを作ってみた! #3
親和産業から販売されている「【長尾製作所】PCIスロット用120㎜ファンステイPRO 改」を取り付けてみた。

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「Fractal Design Flex B-20」サブ機のビデオカードを垂直配置にしてみた! https://www.zpgbf.jp/fractal-design-flex-b-20-review/ Sat, 30 Apr 2022 15:15:32 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=2524 Flex B-20付属のライザーケーブルはPCIe 3.0なので、「LINKUP ウルトラ PCIe 4.0 X16ライザーケーブル」も用意した。

垂直配置について

ビデオカードを垂直配置にする場合、使用しているPCケースが対応しているのか確認する必要がある。例えば「Fractal Design Define 7」のように元々垂直配置をするためのスロットが設けられているPCケースがある。別売りのオプションライザーケーブルを用意すればビデオカードを垂直配置で取り付けできる。しかし、垂直配置に対応していないPCケースの場合は、垂直配置にするためのブラケットが必要になる。こういったブラケットが対応しているPCケースは基本的にブリッジレスのスロットであることが条件だが、中にはブリッジを回避できるよう横にオフセットしているブラケットもある。

ここで言うブリッジとは、スロット間の仕切りのことである。最近のPCケースであればブリッジが無いものが多い。ブリッジがあるPCケースだと垂直配置ブラケットの選択の幅がかなり狭まる。ブリッジをカットするという荒業もあるが、メーカー想定外の使用方法のため(剛性が不足する等)あまりおすすめできない。以下はオフセットしているブラケット。

このタイプのブラケットだと、当然だがPCケースの長さに余裕がないと大きいビデオカードは物理的に入らなくなる可能性がある。コンパクトなATXケースだとかなり厳しいだろう。取り付けに無理があるなら、素直にPCケースを新調した方がストレスなく組める。

管理人が購入したのは「Fractal Design Flex B-20」で、同社の「Define 7/Meshify 2」シリーズに対応している。7スロットでブラケットがPCケースに物理的に干渉しないなら、他のPCケースでも取り付け可能。

このブラケットにはライザーケーブルが付属しているが、PCIeのジェネレーションは3.0である。管理人の取り付けるビデオカードはRTX 3070なのでPCIe 4.0であることが望ましい。なので、PCIe 4.0のライザーケーブルも一緒に購入した。

お値段は8000円程で、Flex B-20よりも高価。ライザーケーブルは品質が重要なので、安価なものはあまり使用しない方が良い。ビデオカードが不安定になったり故障する原因にもなるので、個人的には妥協してはダメなパーツだと思う。LINKUPのライザーケーブルは高価だが信頼性は抜群。Flex B-20に付属しているライザーケーブルは長さが20cm(接続端子含む)なので、LINKUPの方は長さ15cm 直角タイプがFlex B-20とほぼ同じサイズになる。(LINKUPの長さ表記はケーブル部分のみの長さである。)管理人が選んだのはブラックカラーだが、ホワイトカラーもある。

LINKUPからも垂直ブラケットが販売されている。こちらはPCIブラケットが3スロット厚のビデオカードにも対応している。付属のライザーケーブルはPCIe 4.0となっている。Flex B-20よりもブラケットの剛性が良さそうだが、見た目がゴツいので好みが分かれそう。

ひとつ注意として、ビデオカードを垂直配置にする場合、ビデオカードとCPUクーラーのクリアランスを確認した方が良い。タワー型のCPUクーラーだと、ビデオカードの奥行きによっては物理的に入らないものもある。AIO水冷クーラーであれば大抵問題はない。ポンプヘッドが大きいものは接触するかも知れないので、自分の使用しているCPUクーラーとビデオカードを良く確認しよう。

組み立て作業

「Fractal Design Flex B-20」と「LINKUP ウルトラ PCIe 4.0 X16ライザーケーブル」を開封してみる。

まずは、Flex B-20。

ブラケット本体

ライザーケーブル

ネジ類

マニュアル

Flex B-20に付属のライザーケーブルは、袋越しに触った感じだと比較的柔らかめのケーブルだった。品質はまずまずのライザーケーブルだろう。使わないのでそのまま箱に戻した。

続いて、ウルトラ PCIe 4.0 X16ライザーケーブル。

他には小さいガイドみたいなものが入っていた。

それでは早速組み立ててみる。

L字のパーツをスロット側のパーツに固定する。スライドさせてはめ込む構造になっている。

2箇所にネジを取り付ける穴があるので、付属のネジで固定する。画像はネジをまだ付けていない状態。価格が価格なので仕方ないが、少し板厚が薄い。クソデカいカードだと多分たわむと思う。最近のFractal Designは以前よりも品質が落ちたと感じる。まぁ今回取り付けるグラボはそんなに大きくないので問題ないだろう。デカくて重いビデオカードを使っている人は、必要に応じてサポートステーなどを併用した方が良いだろう。

次に、ライザーケーブルを取り付ける。

流石、LINKUPのライザーケーブルは上質である。触った感触はしなやかで少しコシがある。明らかに安物と違うのが分かる。Flex B-20付属のライザーケーブルと比較しても、LINKUPの方が高品質だろう。

ブラケットの下側からライザーケーブルを2cmくらいスライドさせながら差し込む。Flex B-20付属のネジを使うのだが、基板に傷を付けたくないのでグラスワッシャーを挟んだ。ライザーケーブルは長穴になっていて位置を調整できるようになっている。なので、まだネジの本締めはしないでおく。

ビデオカードを取り付ける。ライザーケーブルにビデオカードを刺して、Flex B-20付属のネジでブラケットに固定する。ここも別で用意したグラスワッシャーを使用している。

ビデオカードを取り付けたら、ライザーケーブルの固定しているネジを本締めする。

ブラケットとビデオカードの組み立ては完了。あとはPCケースに組み込むだけである。

完成

とても良い感じ。画像のビデオカードは「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC LHR」で、PCケースは「Fractal Design Torrent Compact」である。このPCケースはFlex B-20の対応リストに無いが、問題なく取り付けられた。

このビデオカードの場合、PCケース1段目のPCIスロットよりも高さがあるので、虎徹などの空冷CPUクーラーだと間違いなく干渉する、というか干渉した。言うまでもないが、最強空冷クーラーNoctua NH-U12Aも干渉した。最近のビデオカードはPCIブラケットから突き出ているものが多いので、垂直配置にするなら画像のようにAIO水冷クーラーにしておくのが無難。ヒートシンクが大きすぎるメモリも注意。

肝心のライザーケーブルだが、ケーブル自体がしなやかなので苦しい感じはしない。予め少しクセを付けておけばすんなり取り付けられる。モノによってはガチガチで反発力が強いライザーケーブルもあるので、高品質なLINKUP製にして正解である。LINKUPのトレードマーク(?)であるレッドカラーがアクセントになって格好良い。このPCケースならホワイトカラーでも合うだろう。

パソコンを起動して動作確認をしてみたが、しっかりとGen 4.0で認識されていた。Resizable BARもちゃんと有効になっている。

ひと通りベンチマークを走らせてみたが、特に問題はなかった。FFベンチのスコアは直刺しと比較して平均1%程度の落ち込みだったが、誤差なのか分からなかった。余程シビアな環境で使用している人でもない限り、LINKUP ウルトラ PCIe 4.0 ライザーケーブルを挟んだ状態でも違いは体感はできないだろう。

最後に、品質の悪いライザーケーブルを使用すると、体感できるレベルでビデオカードの性能が低下することがある。安かろう悪かろうなので、一定の品質を満たしたライザーケーブルをおすすめする。

おまけ

ビデオカードの補助電源ケーブルをスッキリと見せたい人におすすめのパーツがあるんだなぁ。

一見すると只の8ピン180度変換コネクタだが、この製品は良くあるスポンジテープが貼ってあるだけのものと違い、ちゃんと外装カバーが装着されている変換コネクタである。見た目を重視するならこれ一択。

商品名は「EZDIY-FAB PCI Express用 電源変換アダプタ Uターン型 8ピン180度角度コネクタ PC用電源アダプタボード – リバースタイプ」。種類はノーマルタイプとリバースタイプがあるので、買う人は自分のビデオカードを確認しよう。

このビデオカードは補助電源コネクタが結構引っ込んでいるが、ケーブルをきつめに曲げてもどうしても見えてしまう。しかし、この180度変換コネクタを取り付けると見た目がかなりスッキリする。細かい部分だが満足度の高いパーツである。管理人的に、垂直配置にするなら必須のパーツだと言える。何より配線作業が楽になる。ちなみに、この変換コネクタはビデオカード側にロックが無いので、外すときは引っ張るだけである。そうそう抜けるものではないのでロックは無くても問題ない。バックプレートとのクリアランスもある程度確保されているので、大抵のビデオカードに取付可能だろう。

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「ASRock B550 Steel Legend」に「Wi-Fi 6E AX210NGW」無線LANカードを取り付けてみる https://www.zpgbf.jp/b550-steel-legend-ax210ngw/ Fri, 29 Apr 2022 15:08:28 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=2507 サブ機をいじるでござるの巻。

購入したもの

コストパフォーマンスが優れている定番マザーボード「ASRock B550 Steel Legend」であるが、無線LANカードが付いていないのでWi-FiとBluetoothを利用することができない。BluetoothだけならUSBレシーバーを買えば使えるが、管理人的にはWi-Fiもないと不便である。無線LANカードを付ければどちらも利用可能になるので、現時点で最新の「Intel Wi-Fi 6E AX210NGW」を取り付けることにした。AX210は、Bluetooth 5.2とWi-Fi 6Eが利用可能。言うまでもないが、カード単体では使えないので同時にアンテナとケーブルのセットも購入する。

取り付け作業

B550 Steel Legendは、バックパネルにアンテナを取り付けられるようになっている。当然だが、バックパネルは取り外す必要があるのでマザーボードは予め単体にしておく。下の画像はバックパネルの外装カバーを外した状態だが、これだと工具が入らないのでバックパネルを取り外す。

取り外し方は、マザーボード裏面にあるネジを外すだけ。外装カバーがネジ2本、バックパネルもネジ2本となっている。小さいので無くさないように注意する。

こちらはアンテナとカードを接続する「MHF4/IPX4 ケーブル」で、長さは20cmで丁度良い。

バックパネル裏側から差し込んで、ナットを締め込んでいく。工具は8mmのスパナを使用する。締め付けトルクはスプリングワッシャーが平らになる程度で十分。取り付けは、外側からナット、スプリングワッシャー、ワッシャー、バックパネル、アンテナケーブルの順番になっている。この順番で合っているかは不明だが、しっかり固定できていれば問題ない。尚、アンテナ端子は断面がカマボコ形状なのでナットだけ締めても共回りすることはないが、バックパネルは薄いアルミなのでなるべくスパナ2本で締め込んだ方が良い。神経質な気もするが。

こちらはバックパネル内側。マザーボードにバックパネルを取り付けてアンテナケーブルは完成。

次に、AX210NGW無線LANカードを取り付ける。

プライマリスロットの直下にM.2 WiFiスロットがある。ネジ穴はオレンジ色のシールで塞がれているので予め剥がしておく。

付属のネジで固定して取り付けは完了。

カードにケーブルを接続する。接続端子は小さくて結構硬い。端子はふたつあるが、アンテナが2本とも同じならどっちがどっちとか決まりはないので、順番は適当で問題なし。

外装カバーを戻して作業完了。

速度を測定してみる

最新のWi-Fi 6Eであるが、国内でWi-Fi 6E対応ルーターは現時点で販売されていない。Wi-Fi 6とWi-Fi 6Eの大雑把な違いは利用可能チャンネルの数(帯域の広さ)であるが、基本的な仕組みはWi-Fi 6と同じである。Wi-Fi 6Eだから速度が速いという訳ではない。電波干渉が無ければどちらも大して変わらないので、あったとしてもWi-Fi 6E対応ルーターを無理して買う必要はない。まぁ利用可能な帯域が広い方が快適なのは確かなので、近隣と干渉してしまう人には6Eが良いかも知れない。

管理人が使用しているWi-Fiルーターは「TP-Link Archer AX90」で、4804Mbps (5GHz) + 1201Mbps (5GHz) + 574Mbps (2.4GHz) トライバンドのWi-Fi 6対応ルーターである。

ルーター機能はホームゲートウェイで有効にしているので、Archer AX90はただのアクセスポイントとして使用している。勿体ない気もするが・・・。

無線LANカードを取り付けたサブPCの「Wi-Fiの状態」を確認してみると、1.2Gbpsで接続されている。Archer AX90は本体の機能でSSIDを一纏めにしてしまっているので、自動で1201MbpsのSSIDに接続しているのだろう。

以下のサイトで回線速度を測定してみる。

https://www.speedtest.net/ja

午後10時頃に測定。回線は特に混雑していないようだが、都心に近いのでこんなものだろう。昼間だと1000Mbps近く出るので、普通に使うなら十分な速度である。Bluetooth 5.2が使えるのはいいね!

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クイックディスコネクトの追加及びファンと冷却水の交換 https://www.zpgbf.jp/qd3-mysticfog-chromaxblack/ Thu, 21 Apr 2022 04:00:35 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=2480 水冷パソコンを仮設置してしばらく使用したが問題なさそうなので、QDを追加して冷却水を交換する。

クイックディスコネクト フッティング

今回取り付けるクイックディスコネクト(以下、QD)は、KOOLANCE社製の「QD3-MSG4 No-Spill Coupling Male G1/4」と「QD3-FS10X13 Female 3/8in x 1/2in」で、オスがG1/4ネジで、メスが10-13mm コンプレッションとなっている。それぞれ4個ずつ用意した。お値段は全部で2万円弱、結構高い。
※クイックディスコネクトではなくクイックリリースという言い方が一般的かも。

左が「QD3-FS10X13 Female 3/8in x 1/2in」
右が「QD3-MSG4 No-Spill Coupling Male G1/4」

製品名に「QD3」とあるが、このQD3シリーズであれば互換性があるので組み合わせることが可能。同じシリーズであればショートタイプもノーマルタイプも関係なく組み合わせられる。QD4等、他のシリーズとは組み合わせ不可なので、KOOLANCEのQDを購入する際は注意。

メス側のロックを手前(画像では左)にスライドさせながら、オスに差し込む。少し抵抗があるが最後までしっかりと接続する。接続後は接続部分が自由に回転するようになっている。余程ぞんざいに扱わない限り勝手に外れたりすることはない。どっちをオスでどっちをメスにするか迷う人がいると思うが、特に方向性は決まっていないので好きにすると良い。基本的に、ポンプや水枕などにはオスを取り付け、PVCチューブ側をメスにすると着脱がしやすい。逆にすると片手で外しにくくなる。イメージすれば分かると思う。

上流側をメス、下流側をオスで統一するなど接続を互い違いにしておけば、PVCチューブをループして接続できるので、パーツ単体での水漏れチェックが簡単に行える。この方法なら接続ミスもなくなる。管理人はこの方法は使わないが。

今回は外付けラジエーターを接続するのにQDを使用するので、パソコン本体側にオスを取り付ける。

メス側にPVCチューブを取り付けて、QD同士を接続する。KOOLANCEのQDは小さくて高品質なので管理人お気に入り。外付けラジエーター側も同じように取り付けた。

スペースの問題で場合によっては上の画像のように45°や90°のロータリーフッティングを使用する人もいると思うが、ロータリーはあまり負荷をかけすぎると水漏れすることがある。負荷のかかる場所はゆるいロータリーは使用しないで、耐久性の高いものを使用した方が良い。(経験談)

ラジエーター側に使用しているのはBYKSKI 45°ロータリーフッティング。ロータリー部分の接続が強固で、回転するときの抵抗が大きめ。全くグラつかないので水漏れの心配は皆無。BYKSKIの製品は安い反面品質は良くないが、普通に使用するには問題ない。EKとかだとロータリー部分が柔いんだよね。高けりゃ良いって訳でもないのが、水冷の難しいところ。

冷却水とファンの交換

QDを取り付けるのに冷却水(クーラント液)を抜いてしまったので、ついでにイメージチェンジをすることにした。今まで使用していた冷却水は透明の色付き(EK-CryoFuel Lime Yellow)だったが、今回は「EK-CryoFuel Mystic Fog」にしてみた。これは半透明のホワイトカラーでカルピスみたいな見た目。ソリッドカラーだと粒子がポンプや水枕に詰まる恐れがあるが、Mystic Fogは粒子がほぼ無いと思われる。まぁ大丈夫だろう。

EK-CryoFuel Mystic Fog (Concentrate. 250mL)

これは水で薄めて作るタイプなので、精製水も相当量を用意する。EK-CryoFuel Mystic Fog 250mLに精製水 750mLを混合して1リットルの冷却水が出来る。管理人の環境で必要な冷却水の量は丁度2リットルなので、画像のように5本もいらないが、余ったものは予備である。

外付けラジエーター(MO-RA3)についているファンが「NF-A20 PWM chromax.black.swap」なので、パソコンに付ける用に同じchromax.blackシリーズの「NF-A12x25 PWM chromax.black.swap」を4個用意した。元々付いている「NF-A12x25 PWM」と入れ替える形になる。色が変わるだけなので無駄な買い物のような気もするが、自己満足である。尚、このファンのお値段はひとつ4000円前後と一般的なものと比較すると高価だが、品質と性能は最高である。

Noctua NF-A12x25 PWM chromax.black.swap

パッケージの中身を見てみる。

ファン本体と、赤、黒、白、青、黄、グレー、緑の防振パッドが付属している。(各色4個の防振パット+黒の防振ガスケット)

ブラウンカラーの通常モデルとの大きな違いは、ファンケーブルがファン本体直後でコネクタ仕様になっている。

両者を並べてみると一目瞭然。ファンブレード中央のモーター部分も若干違いが見られる。スペック上はどちらも同じである。単純に色違いと思って良いだろう。このタイプのファンブレードは静圧性能が高いタイプである。抵抗のある場所(ラジエーター等)に適している。ファンのブレード形状は作るメーカーによって様々なので、使用する場所によって最適なものを選ぶ必要がある。

パソコンケースの底面に4個取り付けた。Noctuaのイメージカラーであるブラウンのファンも悪くないが、やはりchromax.blackの方がこのパソコンには合っている。

以前の記事でリザーバーポンプはラジエーターに取り付けていたが、訳あってパソコンケース内に設置した。

これでメイン機は一応完成。しばらく仕様変更はしないと思うが・・・。

外付けラジエーターやパソコンに関する記事は以下。

「Watercool MO-RA3 420 Pro」最強ラジエーターを買ってみた!
「MO-RA」は、モンスターラジエーターの略なんだお。
404 NOT FOUND | ZPGBF
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「Watercool MO-RA3 420 Pro」最強ラジエーターを買ってみた! https://www.zpgbf.jp/mo-ra3-420-pro-review/ Sun, 27 Mar 2022 05:30:37 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=2414 「MO-RA」は、モンスターラジエーターの略なんだお。

パソコンの組み換えを行う際、水冷だとラジエーターやらポンプやらをいちいち取り外すのが面倒なので、以前から外付けラジエーターが欲しいと思っていた。面倒とは言うものの、実際はパソコンの組み換えなんて日常的に行わないし、正直言って外付けラジエーターは必要ないのだが、ずっと同じ環境で使い続けてても刺激がない。Ryzenが優秀すぎてインテルを買う気も起きないので、今回は外付けラジエーター「Watercool MO-RA3 420 Pro」を簡単にレビューしてみる。ちなみに、外付けラジエーターは今回が初めてという訳ではない。

購入したもの

個人的に、外付けラジエーターと言えば「MO-RA3」が真っ先に思い浮かぶ。探せば他にもあるのだが、大型ラジエーターの中で性能や見た目で選べばMO-RA3が最も優秀だろう。今の所、他の製品は眼中にないし比較する気も起きないので、直ぐに購入することにした。国内のショップでもタイミングが良ければ在庫があるが、こういった製品はマニアックすぎて需要が殆ど無いので、在庫を置いてある方が珍しい。なので、今回はWatercoolの公式通販から購入する。商品はドイツから発送されるのだが、在庫があれば1~2週間程度で届く。航空便なので到着は早いし、関税(消費税)を入れても国内で買うより安い。

以下の表は購入したリスト。フッティングやケーブル等の細かいパーツはリストから除外。赤字のパーツは国内ショップ、他はWatercool 公式サイトの通販(worldwide shipping)で購入した。

購入したもの
製品 説明
MO-RA3 420 PRO stainless steel ラジエーター本体
MO-RA3 420 Fan Grill – Classic – stainless steel (high version) ラジエーター用グリル、表と裏で2個必要
MO-RA3 feet ラジエーター用フット
MO-RA3 420 Mounting Bracket for Noctua NF-A20 ファン用マウントパネル、表と裏で2個必要
Noctua NF-A20 PWM chromax.black.swap 800rpm 20cmファン、片面4個必要
MO-RA X-SPLITTER FOR NOCTUA NF-A20 NF-A20用電源分岐アダプター
HEATKILLER® Tube 200 DDC リザーバーポンプ(DDCポンプ別売り)
EK-Loop DDC 4.2 PWM Motor DDCポンプ、Laing純正品
HEATKILLER® Tube – basic mounting kit リザーバーマウントキット
HEATKILLER® Tube – MO-RA3 Adapter – stainless steel ラジエーター用アダプター
PCI Slot Pass-Through Bracket 水冷経路を外部に拡張するブラケット

「MO-RA3」のグレードは「LT」と「PRO」の2種類あり、「LT」はノーマルモデルでファンは片面のみ取付可能。「PRO」はハイグレードモデルでファンは両面に取付可能。カラーは「ホワイト」「ブラック」「ステンレス(鏡面仕上げ)」の3種類あり、ステンレスはPROのみに設定されている。サイズは「360」と「420」の2種類。NOCTUA NF-A20専用モデルもあるが、こちらはサイズが420、カラーがブラックとなっている。管理人が購入したのは420 PRO ステンレスモデル。

MO-RA3 420 PRO stainless steel

最近のラジエーターはフラットチューブにコルゲートフィンを組み合わせたものが大半を占めるが、MO-RA3は丸チューブにフラットフィンを組み合わせたタイプである。冷却効率が高いのは前者だが、デカい外付けラジエーターであればあまり気にしなくても良い。

表面は鏡面仕上げ

ファンは「360」なら12センチサイズを片面に9個、「420」なら14センチサイズを片面に9個、PROならそれぞれ両面に標準で取り付け可能となっている。25mm厚のファン用ネジが付属しているので、基本的にはネジを別途用意する必要はない。

別売りのマウントを用意すれば大型ファンを取り付けられるので、ファンは「Noctua NF-A20 PWM」を選択した。このファン専用のマウントが販売されているし、汎用マウントもある。取り付けるファンに合わせてどちらかを選ぶ。ちなみに、管理人はファンを両面に取り付けたいので8個用意した。ひとつ5000円するので、これだけで4万円である。ラジエーター本体より高いんだが(´・ω・`)

Noctua NF-A20 PWM chromax.black.swap 800rpm

リザーバーは専用のアダプターとマウントを用意すれば、ラジエーターに取り付けられる。リザーバーやポンプをパソコンケース内部に収めるのも悪くないが、見栄えを重視してラジエーターに取り付けることにした。「HEATKILLER」シリーズのポンプ一体リザーバーは、D5やDDCポンプに対応している。今回選んだのはDDCポンプに対応した200mmサイズのリザーバーで、ポンプは別売りとなっている。なので、EKWBのDDCポンプを用意した。EKと名前が付いているが中身はLaing製の純正DDCポンプである。揚程値5.2mとかなりハイスペック。

HEATKILLER® Tube 200 DDC と EK DDCポンプ

そしてあると便利なものが、外付けラジエーターの水冷経路を接続するPCIブラケットである。PVCチューブ等を通すホールが付いていないケースが多いので、こういったパーツは必須。ケースに穴を開けるのも良いのだが、売ることを考えるとむやみに穴は空けたくない。

PCI Slot Pass-Through Bracket

組み立て作業

まずはラジエーター本体をEKリークテスターで漏れがないか確認する。

1時間放置してみたが、ゲージは下がってないので漏れはなさそう。まぁ出荷前にしっかりとテストしているだろう。メーカーサイトによると、5バールの圧力をかけてテストしているそう。一応、チューブを接続して水道水を流して清掃しておいた。

次に、ファン用マウントにファンと電源分岐アダプターを取り付ける。このアダプターは底面が端子むき出しでショートしそうだったので、スポンジテープを貼り付けた。

ファン用マウント中央に、付属のインシュロックで分岐アダプター固定する、ファン用マウントにはファンに使用するステンレスボルトと六角レンチが付属しているので、ファン固定用のネジを用意する必要はない。分岐アダプターの中央にある端子が入力端子だが、ご覧の通りオスである。ファン用延長ケーブルは「メス-メス」のものが必要である。このタイプは滅多に売っていないので、オプション設定されているものを購入するか、自作するしかない。Amazon等で探してもまず見つからないので、Watercoolで注文するのであれば一緒に購入した方が良い。ちなみに、管理人は自作した。入力端子のピンアサインは一般的な4P PWMである。

流石、NF-A20専用品だけあってスマートに取り付けできる。ファンケーブルだが、太いコルゲートチューブ1本だとファンの隙間に収まらないので、この狭い部分は内径3mmのコルゲートチューブ2本に分散して配線した。

一応、ラジエーターに動作確認用ポンプを接続して漏れがないか1時間程度確認した。画像は、ポンプを回している最中にファンやグリルが問題なく取り付けられるか確認しているところ。

今回はラジエーター本体サイドにリザポンを取り付ける。まずはリザーバーにDDCポンプを取り付ける。DDCポンプは予め分解しておく。

純正のハウジングを取り外し、HEATKILLERのハウジングに収める。あとはそのままリザーバーに取り付けるだけである。

ラジエーター本体に、アダプターとマウントでリザーバーを取り付ける。

地味な作業で時間がかかるが、やっていることは単純。特に難しい工程はない。熟練ジサカーであれば組み立ては簡単だろう。個人的に、Watercoolの品質はEKWBやBitspowerと同等だと感じる。精度が良いので組み立てに難儀することは無い。

ファン、グリル、ケーブル類を取り付けたら完成。グリルは、NF-A20の厚みが30mmあるので「high version」にした。このグリルは厚みが40mmあるのでNF-A20に干渉しない。尚、標準グリルの厚みは27mmとなっている。厚み25mmを超えるファンを付けるならhigh versionのグリルが必要になる。まぁグリルレスという選択もあるが。

このラジエーターにはフィルターが無いのでホコリをダイレクトに吸い込んでしまう。気になる人は適当に用意した方が良いかも知れない。管理人はエアコンプレッサーを持っているので、パソコンはエアブローで簡単に掃除できる。なので、フィルターは特に必要と感じない。ここは仕事部屋なのでホコリの発生する布団やソファーは無いし。

ラジエーターはリザーバー付けて満水だとかなり重いので、移動しやすいようにキャスター付きの台を自作した。パイン集成材にキャスターを取り付けただけである。後で台にカッティングシートを貼るなど、見栄えをなんとかしたいと思う。

完成

パソコン本体はデスクの下に設置してある。ラジエーターは放熱を考えてデスクの下には置かない。と言うよりスペースの問題でここしか置けない。チューブがあまりにも長かったりPCと高低差があると、抵抗が大きくなるのでシングルポンプでは厳しくなると思う。抵抗が大きいシステムだと、流量が多いD5ポンプよりも揚程が高いDDCポンプの方が最終的に流量を稼げる。自分の環境に合わせてデュアルポンプにする等、工夫しよう。画像のような配置では、高出力のDDCポンプ(3.2や3.25等)であれば、PWM50%辺りに設定しておけば冷却に問題はない。DDCポンプはD5ポンプよりもノイズが大きいので、静音性を重視するならD5デュアルが最適だと思う。オプションでMO-RA3専用のD5デュアルマウントが販売されている。

とりあえず今は仮置き状態なので、これで問題がないようなら後でチューブの長さを調整し、クイックディスコネクト フッティング(クイックリリース)を取り付ける。クイックディスコネクトはメンテナンス性を重視するなら必須である。

ちなみに、パソコンケースは「LIANLI ODYSSEY X」という比較的大きめなATXケース。放熱性は良いが静音性は微妙。見た目はかなり格好良い。尚、価格は・・・。

冷却性能においては、最強ラジエーターと最強ファンの組み合わせなのでまず不足することはない。動画やネットサーフィン程度のアイドルに近い状態であれば、RTX 3090のGPU温度は26~30℃である。重いゲームで負荷をかけても殆どのシーンで45℃を超えない。導入前はアイドル35℃、負荷時50~55℃だったので効果は絶大だ。尚、動作確認をしたときの室温は20~24℃程度。

NF-A20ファンの回転数は、PWMで落とせる最低の設定で360~400回転となるが、今の時期ならこの回転数で十分に冷える。レンダリングを長時間行っていたりゲームをしていても余裕で冷却が追いつく。あまりにも冷えるので、普段は片面だけ動作させるようにした。400回転以下であればファンノイズは殆ど聞こえない。消費電力500W程度だとオーバースペックだろう。

試しにマイニングソフトを動作させてCPUとGPU2枚に負荷をかけ、消費電力800W弱で1時間ほど放置してみたが、ファンがプッシュプルで両面動作なら400回転でも冷却が追いついていた。片面動作だと回転数を上げないと水温が高くなるので、静音性を重視するならファンは両面に付けた方が良いと感じた。

ひとつ注意として、外付けラジエーターを取り付ける場合、PCケース内にはラジエーターを設置しない方が良い。特に、排気側にラジエーターを設置するとPCの熱が伝わり水温が高くなる傾向がある。ラジエーターは多い方が冷えるというのは設置場所によるので、構成を変更する前によく考えてからパーツを購入しよう。

追記:仮置き終了したのでクイックディスコネクトを取り付けて、冷却水とファンを交換した。

クイックディスコネクトの追加及びファンと冷却水の交換
水冷パソコンを仮設置してしばらく使用したが問題なさそうなので、QDを追加して冷却水を交換する。

追記(2022/3/31)

自作台の見栄えが悪いのでBauhutteのワゴンを買った。スタンダードモデル「BHD-670H-BK」で丁度良い感じに収まる。

「BHS-700PC」昇降式 PCディスプレイワゴンというモデルもデスクの左側にあるが、これは下段の耐荷重がクソなので上の画像のように重いラジエーターやPC本体は置けない。

Bauhutteの製品って価格が高い割に肝心なところが抜けてるんだよなぁ。品質が価格の割に微妙なので神経質な人にはおすすめできないブランドである。ただ、見た目は良いので管理人はとても気に入っている。

総合評価

○ 良いと思った点

  • 圧倒的な冷却性能
  • 品質が良好
  • オプションパーツが豊富
  • リザーバーやポンプを組み合わせると見栄えする
  • 好みのカラーやサイズが選べる

✕ 悪いと思った点

  • デカくて重いので移動が大変
  • 冷却水がたくさん必要
  • オプションパーツを含めると国内での入手性は最悪

 

良い部分だが、性能や見た目においては控えめに言っても最高である。ファンやリザーバー等を取り付けるためのオプションパーツが豊富にあり、自分の理想とする環境を構築できるだろう。こういった製品では珍しく、3種類のカラーバリエーションと、2種類のサイズがある。部屋やパソコンに合わせて好きなカラーを選べるのは、見た目に拘るジサカーにとっては嬉しい。サイズであるが、スペースに余裕があるなら420モデル、そこそこ省スペースにしたいなら360モデルにすると良い。どちらも冷却性能はそこまで大きく変わらないと思う。管理人は見栄えを重視して両面にファンを取り付けたが、正直な話、片面だけでも十分な冷却性能である。

悪い部分だが、見た目の通りデカくて重いので移動が大変である。満水状態になると結構な重さになるので、キャスター付きの台を用意するなど工夫が必要だと思う。冷却水の量もそれなりに必要で、CPU、GPU、リザーバーと合わせると1.5~2リットルくらい入る。管理人の構成だと丁度2リットルになる。まぁ冷却水は組み換えでもしない限り1年程度は使用できるので、そこまでランニングコストが上がるわけではない。性能を考えたら微々たるデメリットだろう。デカいラジエーターなので冷却水がたくさん必要なのは当たり前の事である。

また、国内での入手性に関しては、こういったパーツなので運が良くないと入手できないだろう。水冷自体やっている人が少ない上に、大型の外付けラジエーターを付ける人は更に少ない。ショップの在庫の置き方を見れば需要が分かる。国内に在庫がなければ(取り寄せ不可なら)、国外のネット通販で購入しよう。個人的におすすめなのは、Watercool 公式通販である。こちらはPayPalでの決済が可能。

価格であるが、Watercoolで購入したのはラジエーター類とリザーバーポンプで合計9万円程。国内ショップで購入したのは冷却ファン、ポンプ、その他細かいパーツで合計6万円程。今回の出費は全部で15万円程となっている。ラジエーターやリザーバーを国内ショップで購入するとしたらこれより高額になるだろう。参考までに「MO-RA3 420 PRO stainless steel」の国内価格は47000円程度となっている。国外で購入する場合は不良品や荷物紛失などのリスクが伴うので、どちらが良いかは自分で判断しよう。ちなみに、為替の影響は大きいので国外で購入する場合はしっかり計算した方が良い。最近の円安の進み具合がやばい(´・ω・`)

予算ないよという人なら、ラジエーター本体、グリル、フットスタンドの最小構成にすれば3~4万円程度になる。ステンレスモデルは高いので、カラーはブラックかホワイトにすれば良い。ファンなどの他のパーツを安く調達すればこれで価格を抑えることが可能。まぁ、こういった水冷パーツを購入する層は価格をあまり気にしないと思うが。管理人はあまり気にしない。

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「MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G」ウルトラハイエンドビデオカードを水冷にしてみた! https://www.zpgbf.jp/ek-quantum-vector-trio-review-2/ Fri, 05 Feb 2021 13:12:59 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=2069 「EK-Quantum Vector Trio RTX 3080/3090 D-RGB」水冷ブロックで、「MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G」を水冷にしてみる。

購入したもの

RTX 3090 SUPRIM X対応水冷ブロックは「EK-Quantum Vector Trio RTX 3080/3090 D-RGB」で、「Nickel + Plexi」と「Nickel + Acetal」の2種類がラインナップされている。「Trio」とあるが、SUPRIMシリーズにも対応している。

「Nickel + Plexi」は、透明アクリルカバーとニッケルメッキされた銅製ブロックを組み合わせたもの。「Nickel + Acetal」は、ブラックのアセタール樹脂カバーとニッケルメッキされた銅製ブロックを組み合わせたもの。アクリルは見た目が映えるし人気が高いのだが、アセタール樹脂と比べると耐久性で劣る。ネジを強く締め付けたり、ホースの取り付けで無理に力をかけると、ネジ山付近にヒビが入ることもある。特に、アクリルはエタノールに非常に弱いので、ウェットティッシュ等のエタノールを含んだものでの掃除は厳禁である。

管理人が好むのはアセタール樹脂の方なのだが、日本のショップで取り扱っていることが稀である。取り寄せても需要がないのだろう。そこまで拘りはないので、今回は在庫のあったアクリルタイプを購入した。

Just a moment...
Just a moment...

上記の水冷ブロックを取り付ける場合、純正のバックプレートは取り付け不可能なので、必要なら別売りのものを用意する必要がある。「EK-Quantum Vector Trio RTX 3080/3090 Backplate」はアルミ削り出し製となっており、ニッケルメッキとブラックアルマイトの2種類がある。管理人はブラックアルマイトを購入した。写真だと艶消しに見えるが、実物は結構光沢がある。

Just a moment...
Just a moment...

水冷ブロックのレビューは「MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」を水冷化した記事があるので、こちらを参考にして欲しい。

「MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」ビデオカードを水冷にしてみた!
EKWBから「MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」対応の水冷ブロックが発売されたので念願だった水冷にしてみた。

GeForce RTX 3090 SUPRIM X 分解

※ビデオカードの分解はメーカーや代理店の保証対象外の行為になる可能性があるので自己責任で行うこと。

MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G

水冷ブロックを取り付けるので、ビデオカードの純正クーラーを取り外す。特に難しい工程はなく、ネジ、ファンやLEDのコネクタを外すだけである。ぱっと見てやり方が分からないようであれば、やらない方が良いと思う。壊す可能性が高い。ちなみに、ビデオカードは購入してからひと月程度使用して不具合がないかしっかりと確認してから分解した方が良い。管理人は我慢できずにすぐ分解しちゃうのだが・・・。

いきなり分解した状態。ブラケットは取り外さないと三枚おろしができないので取っ払ってある。コネクタは特に硬くもなくすんなり取り外せた。

バックプレートの厚みが従来のものより薄くなっているが、なんとメモリ冷却用に薄型のヒートパイプが搭載されている。冷却に命賭けているMSIならではの工夫と言えよう。これには驚いた。

バックプレートのヒートパイプは、上の画像のヒートシンク右側の面に接触している。

熱を持つコンポーネントの冷却用に大量のサーマルパッドが貼り付けてある。

GPUコアとの接触は、ダイレクトタッチ方式ではなく非接触式が採用されている。画像からは判断し難いが、ベース部分に接触するヒートパイプは断面が四角形に整えられており、隙間を最小限にしている。尚、ベースプレートは鏡面加工になっており、目視で確認した限り歪みは一切無い。

その他にも、フィンのエッジを波型に加工する「Wave-curved 2.0」や、フィンに三角形のデフレクタ(整流装置)を設けエアフローを改善する等、各所にMSI渾身の技術が取り入れられている。

RTX 3080 GAMING X TRIOの基板と比較すると、電源周りのコンポーネントやメモリチップの数が多い。写真を撮り忘れたが、裏側にも同じ数のメモリチップが搭載されている。

いきなり完成した状態。水冷ブロックの取り付け方法は先程紹介した別記事にある。手順は全く同じ。

「MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」ビデオカードを水冷にしてみた!
EKWBから「MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」対応の水冷ブロックが発売されたので念願だった水冷にしてみた。

ちなみに、水冷ブロックとバックプレートはちゃんと2セット用意したのだが、バックプレートの加工が面倒なので、RTX 3080 GAMING X TRIOに付けたものを取り外してRTX 3090 SUPRIM Xに取り付けた。

検証

ビデオカードの水冷化でどれ程効果があるのかを検証してみる。水冷と言っても、冷却性能はラジエーター容量やファンの性能等、環境で結構変わるので参考程度にして欲しい。

ラジエーターは「Black Ice Nemesis LS 360」をフロントとトップに配置、「Black Ice Nemesis LS 120」をボトムに配置している。ポンプの回転数は2800rpm(PWM40%)で固定。ファンは120mmサイズ最強の「Noctua NF-A12x25 PWM」を合計7個ラジエーターに取り付けている。回転数は900rpm(PWM35%)で固定。室温は約22℃。

検証は定番のベンチマーク「FF14 漆黒のヴィランズ」を使用する。解像度は4K、品質は最高品質の設定で行う。

パソコン構成
CPU AMD Ryzen 9 5950X
メモリ G.Skill TridentZ Neo F4-3600C16D-32GTZNC
マザーボード MSI MEG X570 ACE
ビデオカード MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G
電源ユニット Seasonic PRIME Titanium 850W
PCケース Fractal Design Define 7

検証したデータをグラフにしてみた。

こちらはGPU温度を比較したグラフで、青い線が水冷化したグラフ、赤い線が純正クーラーのグラフとなっている。尚、純正クーラーのデータは、前回の記事で検証した時のデータを使い回している。

4K検証時のGPU消費電力はほぼ420Wに張り付いており非常に高い。検証で使用しているパソコンはラジエーター容量が大きめなので冷却には余裕があるが、それでも60℃近くまで上昇している。300W辺りまでのGPUであれば概ね50℃辺りに収まるのだが。逆に、純正クーラーの冷却性能の高さをアピールする検証となってしまった。静音性に関しても純正クーラーは十分静かなので、余程の事がない限りRTX 3090 SUPRIM Xを水冷化する必要は無いだろう。

こちらはGPUクロックを比較したグラフで、青い線が水冷化したグラフ、赤い線が純正クーラーのグラフとなっている。僅かであるが、水冷化した方がGPUクロックが高いことが分かる。

NVIDIAのGeForceシリーズは自動オーバークロック機能である「GPU Boost 4.0」機能があり、電力制限(Power Target)と温度制限(Temperature Target)の範囲内であれば、クロックが自動で上昇する。サーマルスロットリングが発生していなくても、GPU温度が低い方が動作クロックは高くなる傾向が強いので、オーバークロックをしたり、より性能を引き出したい変人であれば、水冷化は大変おすすめできる。

ちなみに、RTX 3090 SUPRIM Xは既に大幅にオーバークロックされているようで、水冷化してもGPUクロックはあまり伸びなかった。FEやオーバークロックのゆるいモデルであれば、水冷化で100MHzとか普通に上昇するのだが。

RTX 3090 SUPRIM Xに限って言えば、水冷化による性能の違いを体感することはほぼ不可能だろう。普通の人にとっては水冷化のメリットは無いかも知れない。

余談

「RTX 3080 GAMING X TRIO」水冷化に引き続き「RTX 3090 SUPRIM X」も水冷化してしまったが、高級モデルのクーラーを取り外すのは普通の人からしたら狂気の沙汰かも知れない。管理人は見栄えよりもブーストクロックの高さに魅力を感じてRTX 3090 SUPRIM Xを選んだのだが、実は見た目も大変気に入っている。ガラスパネルのケースであれば、CPUのみ水冷化して、RTX 3090 SUPRIM Xは垂直配置にして魅せるPCにするだろう。こんな格好良いビデオカードを分解するなんてとんでもない。

「MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G」レビュー
超高性能クーラー「Tri Frozr 2S」を採用するハイエンドモデルのRTX 3090をレビューしてみる。
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「MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G」レビュー https://www.zpgbf.jp/msi-geforce-rtx-3090-suprim-x-24g-review/ Fri, 05 Feb 2021 07:00:05 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=2006 超高性能クーラー「Tri Frozr 2S」を採用するハイエンドモデルのRTX 3090をレビューしてみる。

Access Denied
MSI「GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G」製品情報
NVIDIA GeForce RTX 3090を搭載。冷却性能を強化したオリジナルクーラー「Tri Frozr 2S」を採用するハイエンドモデルのグラフィックボード

特徴とスペック

  • NVIDIA GeForce RTX 3090搭載
  • 冷却性能を強化したオリジナルクーラー「Tri Frozr 2S」採用
  • ブーストクロック 1,860MHz
  • メモリクロック 19,500MHz
  • 24GB GDDR6X 384bitメモリ搭載
  • DisplayPort×3、HDMI 映像出力端子装備
  • ボード1枚で4画面出力が可能
  • NVIDIA DLSS、G-SYNC、NVLink対応
  • DirectX 12 Ultimate、OpenGL 4.6、Vulkanをサポート
  • 専用ユーティリティ「Dragon Center」対応
  • LEDカラーのカスタマイズが行える「Mystic Light」
  • MSI独自のユーティリティツール「アフターバーナー」

スペック比較表

MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G MSI GeForce RTX 3080
GAMING X TRIO 10G
GeForce RTX 2080 Ti FE NVIDIA TITAN RTX
GPUアーキテクチャ Ampere Ampere Turing Turing
製造プロセス 8nm 8nm 12nm 12nm
GPUコア GA102 GA102 TU102 TU102
トランジスタ数 280億 280億 186億 186億
ダイサイズ 628 mm² 628 mm² 754 mm² 754 mm²
CUDAコア数 10496 8704 4352 4608
RTコア数 82 68 68 72
Tensorコア数 328 272 544 576
TMU数 328 272 272 288
ROP数 112 96 88 96
ベースクロック 1395 MHz
(GPUーZ読み、FEと同等)
1440 MHz
(GPUーZ読み、FEと同等)
1350 MHz 1350 MHz
ブーストクロック 1875 MHz
(FE:1695 MHz)
1815 MHz
(FE:1710 MHz)
1545 MHz 1770 MHz
メモリ規格 GDDR6X GDDR6X GDDR6 GDDR6
メモリ容量 24 GB 10 GB 11 GB 24 GB
メモリ速度 19.5 Gbps 19 Gbps 14 Gbps 14 Gbps
メモリバス幅 384 bit 320 bit 352 bit 384 bit
メモリ帯域幅 936 GB/s 760 GB/s 616 GB/s 672 GB/s
消費電力 420W
(FE:350W)
340W
(FE:320W)
250W 280W

MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G(以下、RTX 3090 SUPRIM X)のベースクロックは非公開だが、GPU-Z読みで1395MHzだった。これはFounders Editionと同じ数値。

RTX 3090 SUPRIM Xはオーバークロックモデルであり、ブーストクロックがFounders Editionに比べて11%高速である。ちなみに、同社の「GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G」のブーストクロックは1785MHz(FE比5.3%高速)となっている。

RTX 3090 SUPRIM Xの消費電力は、Founders Editionと比較して70W程高くなっている。まぁ、このクラスのビデオカードを購入する層は消費電力を気にすることはないと思うが。

レビュー

パッケージと付属品

パッケージ表面

パッケージ裏面

パッケージは高級モデルにありがちな上に開けるタイプ。この紙製ケースにはガイド等が収納されている。

なんと、マウスパッドが付属している。おまけだから安っぽいんだろうと思うが、厚みは4mm位で重さがある割としっかりとしたもの。普通に使える。

マウスパッドを取り出すと、RTX 3090 SUPRIM X本体が収納されている。手前のは組み立て式のビデオカードホルダーで、垂直に支えるタイプのもの。

ビデオカードホルダー

ガイド類

ハイエンドモデルお約束のラッキー君のマンガ形式ガイドブック。ちなみに、日本語版はmsi公式サイトで見ることができる。

RTX 3090 SUPRIM X 外観

ドラゴンエンブレムは透明パーツが使われており、RGB LEDが透過して光る。また、クーラーやバックプレートのエッジ部分にダイヤモンドカット加工が施されており、非常に高級感がある。画像じゃ伝わらないかも知れないが、ここまで高級感のあるビデオカードは初めて見た。バックプレートは触った感じだとアルミ製で、裏側にメモリ冷却用のヒートパイプが内蔵されている。

カードサイズとインターフェース

カード本体のサイズは、336 x 140 x 61mmで、重さは1895g。ブラケットからは目視で約35mm程突き出している。奥行きの無いケースは要注意。厚みはほぼ3スロットなので、直下に何か拡張カードを取り付けると隙間がほぼ無くなる。

直線的なデザインなので画像だとそこまで大きくは見えないのだが、実物を手にしてみるとサイズと重さに圧倒される。比較しやすいように「MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」と並べてみた。

ファンが同じデザインだからと騙されてはいけない。

尚、RTX 3080 GAMING X TRIOの大きさは、323 x 140 x 56mmとなっている。

冷却用ファンは 、一対のファンブレードをリンクされた外輪で結合させた独特の形状。通常のファンよりもエアフローを集中させることが可能となっている。ファンサイズは約95mmで同じものが3基搭載されており、軸はダブルボールベアリング仕様になっている。GAMING X TRIOシリーズのファンサイズは約90mmである。同じように見えて実はRTX 3090 SUPRIM Xの方が少し大きくなっている。ちなみに、ファンのドラゴンエンブレムは立体的な造形になっており、メッキ加工されている。

ファンのデフォルト制御はセミファンレスモードなので、負荷が小さくてGPU温度が一定以下(55℃以下)だと、ファンの動作は停止する。負荷が低いと60℃弱でも停止しているので、負荷とGPU温度の両方を監視していると思われる。

補助電源コネクタ数は3本で、全て8ピン仕様になっている。コネクタ部分は画像を見てもらえれば分かるが、内側に10mm程引っ込んでいる。RTX 3090 SUPRIM Xは消費電力が非常に高いので、8P+8P等の二股に別れているケーブルではなく、可能ならそれぞれを1:1で接続した方が良い。

デュアルBIOSが搭載されており、GAMINGモードとサイレントモードを設定できる。どちらもセミファンレス動作になる。優秀なクーラーのお陰でGAMINGモードでもファンの動作は非常に静か。購入時はサイレントモードになっていたが、どちらがデフォルトなのか不明。

DirectX対応バージョン 12 API
OpenGL対応バージョン 4.6
最大同時出力画面数 4
映像出力端子
DisplayPort x 3 (v1.4a) / HDMI 2.1 x 1
最大画面解像度(デジタル) 7680×4320

インターフェースは、DisplayPort x 3 (v1.4a) / HDMI 2.1 x 1 で、最大同時出力画面数は4画面、最大画面解像度は7680×4320、DirectX対応バージョンは12 API、OpenGL対応バージョンは4.6となっている。

分解

分解レビューに関しては以下の記事をアップした。

「MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G」ウルトラハイエンドビデオカードを水冷にしてみた!
「EK-Quantum Vector Trio RTX 3080/3090 D-RGB」水冷ブロックで、「MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G」を水冷にしてみる。

動作モードとイルミネーション

RTX 3090 SUPRIM Xはメーカーが配布している専用ユーティリティで動作のモードを設定できる。定番の「Afterburner」や「Dragon Center」がそれである。AfterburnerはオーバークロックツールなのでインストールしなくてもRTX 3090 SUPRIM Xは問題なく動作するが、Dragon Centerでは細かい制御が不可能なので、オーバークロック等、細かく動作を設定したい場合はAfterburnerをインストールすると良い。AfterburnerとDragon Centerは併用可能なので、管理人は両方インストールしてある。ダウンロードは下記の公式サイトから行える。

Access Denied

Dragon Centerを利用すれば、RTX 3090 SUPRIM Xの動作モードやセミファンレスの切り替えが行える。下のスクショはDragon Centerのウィンドウ。

ホームタブにある「User Scenario」を開くと5つのアイコンがあるが、これは動作モードの種類になる。パフォーマンス、バランス、サイレント、クリエイト、カスタムの中から選択できる。何も選択していない状態ではデフォルト動作になる。パフォーマンスモードにするとブーストがかかるので、オーバークロック状態になりファンの速度も上昇する。サイレントモードにすると、静音性を優先してクロック周波数等が低めになりファン速度も低くなる。好みのモードを選ぼう。

カスタムモードの設定であるが、設定アイコンをクリックすると設定ウィンドウが開く。ここではCPUやGPU等の動作をある程度細かく設定できるようになっている。パワーリミットの調整は行えないので、細かく設定したいのであればAfterburnerの方で行う。管理人が試した限りでは、クロック周波数やメモリ周波数はDragon Centerの設定が優先される。パワーリミット等、Dragon Centerに無い項目はAfterburnerの設定で動作する。

セミファンレス動作の切り替えは、ツールタブにある「Graphics Fan Tool」で行う。「Zero Frozr」が有効になっていれば、セミファンレスモードに対応しているものはセミファンレスモードで動作するようになる。セミファンレスなのにファンが常時回ってる!という場合はここの設定を確認しよう。「クーラーブースト」というのはスタートさせると数十秒間ファンが全開で動作する。手動でクールダウンさせたいときに使おう。放っておけば勝手に動作は止まる。

イルミネーション設定は、ホームタブにある「Mystic Light」で行う。以前は「Mystic Light 3」というユーティリティでイルミネーションの制御は行えたのだが、現在はMystic Light 3のダウンロードは行えない。このユーティリティはDragon Centerに統合されているので、イルミネーションの設定を行うにはDragon Centerは必須である。

レインボー動作モード

ちなみに、CPUとGPUの温度に対してシステムファンの速度を調整可能なユーティリティもある。

この「FROZR AI Cooling」はシステムファンの速度を調整するもので、マザーボードに搭載されているファンコントローラーよりも賢い。マザーボードの方だとシステムファンの制御は、CPUやGPU等、どれを監視して制御するのかをひとつしか選べないが、FROZR AI CoolingではCPUとGPUを同時に監視している。つまりどちらか一方が高負荷になれば、その負荷に応じてシステムファンの速度を調整してくれる。設定次第ではあるが、CPUが40℃辺りでも、GPUが70℃になればシステムファンの速度は上昇する。当然逆も動作する。自分で設定したい場合は、マニュアルモードを選択する。

グラフはシステムファンの速度を表すものであり、赤い方がCPU、青い方がGPUとなっている。緑色の丸いアイコンは現在の値。上の画像の状態では、GPUの設定した値よりも緑の丸は低い位置にあるが、これはGPUの温度が60℃を下回っているからである。特に難しいユーティリティではないので、Dragon Centerをインストールしたら活用してみよう。

尚、FROZR AI Coolingは、msi製マザーボードでも非対応のものがある。タブが表示されていなければ非対応だと思われるので、その場合は利用不可能になる。

検証

軽く検証を行ってみる。ドライバソフトは現時点で最新であるNVIDIAの「GeForce 461.09 Driver」を使用する。RTX 3090 SUPRIM XのBIOSは「GAMINGモード」にしてある。使用するユーティリティは「Dragon Center 2.0.100.0」、「Afterburner 4.6.2」どちらも現時点で最新バージョン。

Ryzen 9 5950Xは、Precision Boost Overdrive有効で他は定格動作。メモリ速度は3600MHz CL16という設定になっている。室温は約22℃。

パソコン構成
ビデオカード MSI GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G
CPU AMD Ryzen 9 5950X
CPUクーラー Noctua NH-U12A
メモリ G.Skill TridentZ Neo F4-3600C16D-32GTZNC(速度3600CL16)
マザーボード MSI MEG X570 UNIFY
電源ユニット Seasonic PRIME Titanium 1000W

まずは、みんな大好き「FF14 漆黒のヴィランズ」で検証してみる。ベンチマークは、フルHD、WQHD、4Kをそれぞれ最高品質の設定で行う。

検証して取得したログをグラフにしてみた。

スコアとフレームレートのグラフ。フルHDとWQHDは流石に軽いようで、最小フレームレートがどちらも変わらない結果となった。4Kでも平均100fps以上出ており、ストレス無くプレイすることができる。もっと重いゲームで検証するべきだったか・・・。

こちらは4K解像度でベンチマークをしたときの、GPUクロックと消費電力(ソフト読み)のグラフ。

GPUクロックは平均で1900MHz近く出ており、後半の負荷が高まるシーンでも落ち込むことなく安定している。クーラーの冷却性能が優秀なお陰だろう。

消費電力はスペック通り420Wに張り付いている。これは4Kなのでほぼフルパワーで動作しているが、フルHDやWQHDだと負荷の軽いシーンでは消費電力は少なくなる。

こちらは4K解像度でベンチマークをしたときの、GPU温度とファン速度のグラフ。

消費電力がほぼ420Wを維持しているにも関わらず、GPU温度は70℃を超えていない。ケースに入れた状態ではないにしても、凄まじい冷却性能である。ファン速度は、1700rpm辺りでもそこそこ静かなので、静音ケースに入っていれば気にならないと思われる。管理人が使用したことのあるハイエンドクラスのビデオカードでは、一番静かに感じる。

次に、「3DMark」で検証してみる。

Fire Strike

Port Royal

Time Spy

Time Spy Extreme

う~ん、すごいスコア。どれも平均より高めのスコアとなっているが、PBOが有効なことと、メモリ速度を変更しているからであろう。注目して欲しいのはグラフィックススコアの方である。

クラッシュについて

発売当初はクラッシュ問題が話題になったが、今の所、管理人の環境では遭遇していない。というより、管理人が所有しているRTX 30シリーズ全てで購入時からクラッシュは一切無いし、仮にあったとしても既にソフトウェアレベルで対策されている。

この件に関して情報を発信している個人ブログやサイトは誤情報が多いので、心配な人はメーカーに直接確認した方が良い。管理人が言うのも難だが、ソース元を調べるのは重要。

まとめ

RTX 3090は、最高を求めるエンスージアストの為のGPUであり、位置付けもTITANを継承するものとなっている。「8Kゲーミング」を謳う唯一のGPUであり、現時点で最強最速を誇るGPUである。

  1. CUDAコア数 1万超え
  2. GDDR6Xメモリ 24GB
  3. 価格は従来のTITANより安価

この3つがポイントだろう。RTX 3080でもCUDAコア数は8704基と多いが、RTX 3090はそれを上回る10496基搭載されている。メモリ容量はTITANの後継に相応しく、GDDR6Xメモリを24GB搭載。ハイスペックでありながら、従来のTITAN RTX(国内価格32万円)よりも大幅に安価なのだ。つまり、コストパフォーマンスが高いGPUとなる(乱暴)。そう言い聞かせて管理人は購入した訳であるが、後悔はしていない。

※複数のPCショップでRTX 3090の値上がりを確認。税込み22~25万円辺りだったのが、21/2/11現在、26~28万円となっている。半導体不足の影響と思われる。

「MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」レビュー
高い冷却性能と静音性の「TRI FROZR 2」を搭載したオーバークロック仕様の「MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」をレビュー!
「MSI GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO」レビュー
RTX 2080 Tiと同等性能!オーバークロック仕様の「MSI GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO」をレビュー!
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「AMD Ryzen 3 3100」オーバークロックしてみた! https://www.zpgbf.jp/ryzen-3-3100-overclocking/ Thu, 04 Feb 2021 10:33:57 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=1990 エントリークラスのCPU「Ryzen 3 3100」でオーバークロックをしてみる。

Ryzen 3 3100の動作確認をしていたらCPU温度が低いことに気づいた。当たりCPUっぽい挙動を見せられたら我慢できるジサカーは少ないだろう。予備で購入したCPUだしオーバークロックをする気は全く無かったのだが、少し試してみることにした。

オーバークロックについて

※オーバークロックはメーカーや代理店の動作保証対象外になるので自己責任で行うこと。

まずは、どのようにオーバークロックするのか決める必要がある。最初に決めるのはコアの倍率であるが、全てのコアの倍率を同じにする方法がオーソドックスでありオーバークロックの基本である。今回は、全てのコアの倍率を同じにする方法で行う。

次に、コア電圧のモードであるが、これも何通りかある。メーカーによって各モードの呼び名は異なるのだが、今回はmsiマザーボードのUEFIを参考に説明してみる。

  1. Override Mode:コア電圧を常に一定にするモードで、UEFIで初期設定されているモードである。所謂、固定モードである。
  2. Adaptive Mode:コアクロックの状態により電圧が変動するモード。低負荷(クロックが低い)では電圧が下がり、高負荷(クロックが高い)では電圧が上がる。定格動作の自動だとこれと同じ状態になる。
  3. Offset Mode:既定値の状態からプラスもしくはマイナスのオフセット電圧を加えるモード。主に電圧を下げる目的で使用されることの多いモードであるが、電圧を下げると低負荷時やアイドル時に不安定になる。
  4. Override+Offset Mode:Override ModeとOffset Modeを合わせたものである。
  5. Adaptive+Offset Mode:Adaptive ModeとOffset Modeを合わせたものである。

基本的にオーバークロックは「Override Mode」が推奨されている。今回は、Override Modeに設定する。

第2世代以降のRYZENは「Precision Boost Overdrive(PBO)」という機能があり、冷却に余裕がある場合はオーバークロックが自動で働くようになっている。コアクロックを固定にする場合はUEFIでこの機能を無効にしておく。管理人の環境だと自動でも有効でも特に問題なく動作するのだが、念の為。

「Load-Line Calibration(LLC)」は安定性を重視するなら高めの設定で構わないが、管理人はマザーボード任せの自動にしている。補正が強いと発熱が多くなるので、冷却に余裕がない場合は低めの設定にしておくと良い。というより、冷却に余裕がないなら素直にコア電圧下げるかコアクロックを下げよう。

今回はコア電圧を固定にするので、省電力機能である「Global C-state Control」、ブースト機能である「Core Performance Boost」はそれぞれ無効にしておく。最近のマザーボードは頭がいいので両方自動のままでも特に問題なく動作するが、不安定になるようであれば無効にしておく方が良い。

下記の記事で画像付きで解説しているので、設定方法を見たい人はこちらを参考にして頂ければ幸いだ。

「AMD RYZEN CPU」オーバークロックの設定方法を解説
AMD RYZEN CPUの基本的なオーバークロックの設定方法を画像多めで解説するお!

また、オーバークロックが良く分からないという初心者向けに下記の記事で詳しく解説しているので、興味のある人は是非読んで頂きたい。

初心者向けのCPUオーバークロックとメモリのXMP設定方法
自作パソコンを作っている(使っている)人であれば、限界性能を引き上げるCPUのオーバークロックとメモリのXMP設定について気になる人は多いと思う。熟練のジサカーにとっては当たり前で簡単なことでも、初心者にとっては難しいもの。しかし、これらは...

オーバークロックしてみる

以下の表は、今回の検証で使用するパソコンの構成。クーラーは空冷最強の「NH-U12A」を使用するが、冷却性能が明らかにオーバースペックなので、ファンの回転数は800rpmで固定。グリスはいつもの「シミオシ OC Master SMZ-01R」ネコグリスを塗布してある。室温は22℃。検証方法は、ベンチマークソフトの「Cinebench R20」を5回程度連続で実行してみて、エラーが出なければOKとする。現在は「Cinebench R23」がリリースされているが、Ryzen 3 3100が発売したときはCinebench R20が主流だったので、比較しやすいようにR20を使用する。※画像はCPUクーラーにファンがひとつしか付いていないが、検証はふたつ付けて行った。まぁひとつでも温度は殆ど変わらんのだが。

パソコン構成
CPU AMD Ryzen 3 3100
CPUクーラー Noctua NH-U12A
メモリ G.Skill TridentZ Neo F4-3600C16D-32GTZNC(速度3600CL16)
マザーボード MSI MEG X570 UNIFY
電源ユニット Seasonic PRIME Titanium 1000W

まずは、コア電圧を1.200Vで固定し、コア倍率を42から上げていく方法で検証してみる。LLCに関しては、マザーボード任せの自動にしてある。

倍率42 電圧1.200V

倍率43 電圧1.200V

倍率44 電圧1.200V

全コア4.4GHzで問題なく動作した。すっごーい!

流石に1.200Vで全コア4.5GHzは無理かも知れないので、コア電圧を1.250Vに上げてみる。

倍率45 電圧1.250V

駄目かと思ったが普通に回ってしまった。しかもかなり安定している。ここまで試して気づいた点が、CPU温度が結構低いことである。このCPUなら全コア4.6GHzいけそうなので、次はコア電圧を上げて倍率46を試してみる。

倍率46 電圧1.325V

最初はコア電圧を1.300Vにしてみたが、5回ほどベンチ回したところでエラーが出てしまった。安定して通ったのはコア電圧1.325Vであった。CPU温度は70℃台前半に収まっているので、サーマルスロットリングが発生することは無いだろう。メモリ速度を2133MHzに落とせばOC耐性が上がってもっと回るかも知れないが、これは実用的な設定ではないのでやらない。

こちらは、スコアのランキング。ハズレ石でもコア電圧1.350V辺りにすれば4.3GHzで回るようなので、コスパを考えたらすごいCPUである。

次に、コア倍率45にしたときのコア電圧の下限を探ってみる。

倍率45 電圧1.200V

倍率45 電圧1.1875V

倍率45 電圧1.175V

コア電圧1.1625Vでベンチ中にエラーが発生。1.175Vまでならエラーが出る気配はないし、何度実行しても安定している。かなりの当たり石っぽい!?

コア電圧(V) CPU温度(℃) 消費電力(W)
1.325 72.4 81.6
1.250 68.5 71.9
1.200 62.0 64.6
1.175 58.5 60.8

結果を表にまとめてみた。全コア4.5GHzで常用するなら、コア電圧は1.200Vが良さそう。コア倍率47も試したいと思うのだが、コア電圧1.500V辺りまで上げないと厳しい気がする。そもそもバックアップ用で買ったCPUなので壊れても困るし、限界OCはまたの機会ということで。

「AMD Ryzen 9 3950X」オーバークロックしてみた!
【20/11/15 追加検証 UP】 手持ちのRyzen 9 3950Xがなかなかの当たりCPUっぽいので、今更ながら軽くオーバークロックしてみた。
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