「ASRock Z370 Extreme4」マザーボード PWMファンコントロールが効かないコネクタがある

マザーボードに搭載されているPWMファンコネクタのうち、PWMでのコントロールが効かないコネクタがあった。初心者だとツボにハマるかも知れないので解説する。

ASRock > Z370 Extreme4
第 8 世代 Intel Core™ プロセッサーに対応 (ソケット 1151)デジタル PWM, 12 電源フェーズDDR4 4333+(OC)3 PCIe 3.0 x16, 3 PCIe 3.0 x1, 1 M.2 (Key E)NVI...

4ピンと3ピンの違い

よく聞く4ピンと3ピンの違いを解説する。PWM制御可能なファンの場合、GND(マイナス)、+12V(プラス)、回転数、PWM信号、この4つ。PWMに対応していない3ピンの場合、PWM信号を除いた3つになる。

PWMでの回転数の制御は、PWM信号によりファンの回転数を制御し、+12V線は+12Vで固定されている。3ピンの場合、回転数の制御はできないので、ファンの回転数は最大で固定される。しかし、3ピンは+12V線の電圧を下げることにより回転数をある程度低くすることが可能なので、ファンコントロール機能の搭載されているマザーボードでは、4ピンコネクタに3ピンファンを接続した場合でも電圧により回転数を制御可能なものがある。最近のマザーボードであれば、ほぼ可能だと思って良い。

一昔前はマザーボードのファンコントロール機能はお粗末で、5インチベイサイズのファンコンを別で取り付けてファンを接続したものだが。最近はマザーボードのファンコントロール機能は優秀なので、このファンコンは段々と見なくなってきた。

4ピンコネクタなのにPWM制御不可能

通常、4ピンコネクタ(PWM対応)であれば4ピン3ピンどちらのファンでも接続し、正常に動作させることができるのだが、稀に4ピンコネクタなのに電圧制御機能しか備わっていないマザーボードがある。題にもしているが、管理人の使用している「ASRock Z370 Extreme4」マザーボードがまさにそれ。

このマザーボードにはファンヘッダが5つ搭載されており、全て4ピン形状。説明書にはPWM対応なのか電圧制御のみ可能なのか書いていなかったので、問題なくPWM対応だと思いこんでいた。しかし、シャーシファン2(CHA_FAN2)コネクタに接続したPWMファンが常に全開で回っていた。

中には水冷用のポンプを駆動させるモードを切り替える機能が搭載されているマザーボードがあり、この機能がオンになっていると常に全開で回るようになる。しかし、確認したがこのコネクタにそのような機能はなく、UEFIにもそういった切り替えの表示はない。シャーシファン3(CHA_FAN3)にはその機能は付いているが、接続しているのはシャーシファン2の方だけ。

他のコネクタに接続すると、PWMファンは問題なく制御可能。シャーシファン2だけが全開になるのだ。このコネクタに3ピンファンを接続すると、しっかりと設定した回転数が反映されていたので、どうやら4ピンと見せかけた3ピンのみ対応のコネクタのようだ。4ピン形状でピンが3本しか付いていないというわけではなく、しっかりと4本あるので、これを見るとPWM対応しているものと思い込むのは普通だと思う。特に初心者はツボにハマるかも知れない。管理人は自作歴があるのですぐに対応できたが・・・。なんとも不親切な設計のマザーボードだなぁ。
ちなみに、UEFIのバージョンは最新になっており、過去のバージョンでもこの仕様は変わらなかった。この仕様を知ったのはだいぶ前なのだが、ふと思い出したので検証してみた。

まとめ

ASRockのマザーボードは、仕様上のスペックは他メーカーの同格のものより優れていて、価格が同等かそれよりも安価なものが多い。コスパが優秀なので使ってる人が多いと思う。「SteeleLegend」「Extreme4」上位だと「Taichi」が定番になっている。

管理人は基本的にASUS派なので、トータルで見ればASUSの製品を使うことが多い。なので、親切な設計のASUSに慣れていると、ASRockの使いにくさはどうしても気になってしまう。ASRockは細かい所の詰めが甘いというか不親切というか、そういったものを感じる。まぁ価格が安いということは、当然削っているところもあるのだろう。

だからと言って、ASRockに不満があるのかと言ったらそうではない。コスパ重視で低価格なものを選べば、ASUSでも同じ用に不便に感じる部分があるだろう。Extreme4は安価でありながらハイエンドに迫るスペックで機能面においてはとても優秀。コストパフォーマンスはライバルと比較して良いと言える。価格を考慮すれば、全く不満は無いのだ。

タイトルとURLをコピーしました