AMD | ZPGBF https://www.zpgbf.jp Tue, 24 Mar 2020 12:04:19 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.4.2 https://www.zpgbf.jp/wp-content/uploads/2020/02/2020011702185841e-100x100.ico AMD | ZPGBF https://www.zpgbf.jp 32 32 「虎徹Mark II & 風魔弐」超定番コスパ重視のクーラーを3600X 3700X 3900X 3950Xで検証 https://www.zpgbf.jp/kotetsu-fuma2-ryzen-part2/ Tue, 16 Jun 2020 10:52:17 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=880 ハイエンドCPUの発熱はコスパ重視のクーラーで抑え込めるのか軽く検証してみた、パートⅡ!

虎徹 MarkⅡ(KOTETSU マークⅡ)
サイズオリジナル設計サイドフロー型CPUクーラー。従来モデルに改良を加え、取り扱い易さが大幅に向上! AM4 「RYZEN」にも対応。
風魔 弐(FUMA2)
型番:SCFM-2000 / JAN:4571225057200製品の特徴ツインタワー・サイドフロークーラー・サイズオリジナル設計。

比較するCPUとクーラー

今回の検証で使用するクーラーは、サイズの「虎徹Mark II 」と「 風魔弐」のふたつ。

CPUは全てRyzenシリーズで「Ryzen 5 3600X」「Ryzen 7 3700X」「Ryzen 9 3900X」「Ryzen 9 3950X」の4つで比較してみる。 …え?3800X?知らない子ですね。

前回の記事ではCPUを2種類に絞って検証したが、季節が夏に近づいて暑くなってきたし、クーラーの性能を再確認するために手持ちのRyzenを全部検証してみることにした。

CPUの動作や温度の確認は「Ryzen Masterユーティリティ」で行う。定格動作で手動オーバークロックは無し、全てマザーボード任せのAuto設定。Precision Boost Overdrive(PBO)無効と有効の2パターンで検証する。PBOとは、冷却に余裕がある場合はオーバークロックが自動で働く機能のこと。負荷をかけるソフトはCinebench R20で行う。パソコンが冷えた状態では正確な検証が出来ないので、Cinebench R20を数回繰り返して平均値を取る。室温は26℃。ファンコンの設定は、60℃以下は50%、70℃で75%、80℃以上で100%になるように設定してある。

使用するグリスは「親和産業 シミオシ OC Master SMZ-01R」通称ネコグリス。

IMG_5253.jpg

検証で使用するパソコン

マザーボード ASRock X570 Steel Legend
メモリ OCM3600CL19D-16GBN(速度3600MHz)
電源ユニット Seasonic SSR-750PX
PCケース Fractal Design Define R6(付属ファンを使用)

まな板ケースで検証するか悩んだのだが一般的な環境に近い方が参考になるだろうと思ったので、今回はケースに入れた状態で行う。マザーボードは定番の「X570 Steel Legend」にした。

前回ではベンチマーク動作中のスクリーンショットをいちいち載せていたのだが、今回は比較するパターンが倍になるので省略する。全部載せてたら画像だらけになるし、面倒である。

検証結果

それでは早速検証結果のグラフを載せてみる。

Cinebench R20 PBO有効とPBO無効のグラフはCPU温度で、単位は℃となっている。ついでに消費電力もグラフにしてみた。単位はW(ワット)。消費電力は「Hwmonitor」というソフト読みなので正確な値かどうか微妙なのだが、まぁ参考にはなるだろう。CPU温度に関しては、ベンチマーク開始直後に瞬間で高くなるが、これは無視している。ベンチマーク終了直前の温度をデータとして取っている。

まず6コアCPUの3600Xの動作に関してだが、このCPUはPBOを無効と有効どちらに設定しても消費電力や処理性能には殆ど違いがなかった。デフォルトの電力制限でほぼ100%の性能が発揮できるようになっているものと思われる。当然ながら、PBOを無効と有効を比較してもCPU温度の違いは僅かである。付属のリテールクーラーでは高負荷時で75℃以上になるので、虎徹にするだけでもかなり余裕が出る。定格クロックなら虎徹。オーバークロックしたり部屋にクーラーが無いなら風魔弐を選択すると良いだろう。

次に8コアCPUの3700Xの動作に関して。PBO無効だと3600Xと電力制限が同じ設定になるので、発熱に関しては3600Xとほぼ同等になる。しかし、PBOを有効にすると消費電力が増え、それに伴いCPU温度も高くなる。クーラーが虎徹の場合、PBO有効で82℃となっており、3700Xはなかなか熱いCPUであることが分かる。ファンはこの温度だと100%で回っているので、これ以上負荷が高くなると虎徹では冷却不足になる。3700Xは消費電力の割に温度が高い傾向にあるので、過酷な環境で使用するのであれば、冷却性能に余裕のあるクーラーを選びたい。

次に12コアCPUの3900Xの動作に関して。このCPUはPBO無効の電力制限が約142Wとなっており、結構な消費電力である。3700Xと比較すると消費電力の割に温度が低めであり、PBO無効であれば虎徹でもサーマルスロットリングは発生しない。付属の「Wraith Prism」クーラーでも高負荷状態が短時間であれば全く問題ない。しかし、PBO有効だと消費電力はソフト読みで160W辺りまで上昇する。消費電力が20W増えただけで温度が10℃も上がるのは納得いかないが、何回か試しても結果は変わらなかった。言うまでもないが、この状態だと付属のリテールクーラーでは冷却不足になる。風魔弐でも80℃となっており、環境によってはサーマルスロットリングが発生するだろう。3900X PBO有効であれば、ハイエンドツインタワークーラーか280mm以上の簡易水冷クーラーが欲しいところ。

最後に、16コアCPUの3950Xの動作に関して。このCPUはPBO無効の電力制限が約142Wとなっており、3900Xと同じ設定である。3900Xと比較しても温度はほぼ同じになる。管理人の環境だと何故か3900Xより温度が低めに出ているが、これは消費電力が3900Xより数ワット低いからだろう。まぁどちらにせよPBO無効であれば虎徹でも十分である。しかし、PBO有効だと消費電力はソフト読みで200W近くまで上昇する。虎徹だとサーマルスロットリングが発生するようで、温度は85~90℃で落ち着くものの動作クロックが下がるという状態になってしまった。3950Xはリテールクーラーが付属しないし、メーカーも280mmサイズの簡易水冷クーラーの使用を推奨している。空冷であれば風魔弐では冷却性能が不足気味なので、140mmファン搭載のハイエンドツインタワークーラーを使用した方が良いだろう。

Ryzenは保護機能があり、80℃を超えると動作クロックを落として発熱を抑える仕様になっている。極端に言えば、3950Xに虎徹より冷却性能の低いクーラーを取り付けても問題なく動作する。しかし、動作クロックが下がるということは処理性能が下がるということでもある。常にフルパワーを発揮させたいのであれば、高性能なクーラーを取り付けた方が良い。

まとめ

さらっと結果だけ載せてみたが、実はこの検証で丸一日潰れている。デフォルト設定で3950Xより3900Xの方が消費電力が高く、設定が上手くいっていないのかと色々と試していたのだ。Ryzen Masterユーティリティを観察していても特に異常は見当たらないし、電力制限も同じ値になっていたので仕様ということにした。まぁ個体差もあるだろうしセオリー通りにはいかないだろう。

今回の検証では改めて虎徹と風魔弐の良さを再確認出来た。どちらのクーラーもファンサイズは12cmでヒートシンクもコンパクトな設計になっており、一般的なATXマザーやMicroATXマザーであればメモリやビデオカードとの干渉はまず無い。取り回しが良く脱着が容易。価格の割に品質や冷却性能が優秀なので、管理人的にはクーラーの中ではサイズ製品が一番コストパフォーマンスに優れていると思う。3700Xまでならどちらのクーラーでも問題なく使用出来るので、予算を抑えたい人には最適なクーラーである。

最後にひとつ付け加えておくと、虎徹と風魔弐はあくまでコスパに重点を置いているクーラーであり、冷却性能を最大限に追求したクーラーではない。冷却性能が高いクーラーは他にもあるので、3900Xや3950Xを使用するのであれば、ちゃんと予算を確保して高性能なクーラーを用意した方が良い。

使用したパーツのレビュー

「サイズ 風魔弐(FUMA2)」レビュー
ツインタワー・サイドフロー型CPUクーラー「風魔弐(FUMA2) SCFM-2000」をレビュー!
「サイズ 風魔弐(FUMA2)」レビュー ~Core i9-9900KFで検証編~
「風魔弐(FUMA2) SCFM-2000」の冷却性能を「i9-9900KF」で検証。
「クマグリス」「ネコグリス」「ナノダイヤグリス」の性能を比較してみた
主観的に定番だと思われるCPUグリスの性能を比較!
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「虎徹Mark II & 風魔弐」超定番コスパ重視のクーラーをRyzen 7 3700X & Ryzen 9 3950Xで検証 https://www.zpgbf.jp/kotetsu-fuma2-ryzen/ Tue, 24 Mar 2020 12:22:18 +0000 https://www.zpgbf.jp/?p=352 ハイエンドCPUの発熱はコスパ重視のクーラーで抑え込めるのか軽く検証してみた!

虎徹 MarkⅡ(KOTETSU マークⅡ)
サイズオリジナル設計サイドフロー型CPUクーラー。従来モデルに改良を加え、取り扱い易さが大幅に向上! AM4 「RYZEN」にも対応。
風魔 弐(FUMA2)
型番:SCFM-2000 / JAN:4571225057200製品の特徴ツインタワー・サイドフロークーラー・サイズオリジナル設計。

比較するCPUとクーラー

  • AMD Ryzen 7 3700X
  • AMD Ryzen 9 3950X
  • サイズ 虎徹 Mark II
  • サイズ 風魔弐

CPUの動作は「Ryzen Masterユーティリティ」で確認する。定格動作で手動オーバークロックは無し。デフォルト設定とPrecision Boost Overdrive(PBO)有効の2パターンで検証する。PBOとは、冷却に余裕がある場合はオーバークロックが自動で働く機能のこと。負荷をかけるソフトはCinebench R15とR20で行う。パソコンが冷えた状態では正確な検証が出来ないので、Cinebench R20を数回繰り返し、数分放置してから本検証を行う。室温は22℃。ファンコンの設定は、60℃以下は50%、70℃で75%、80℃以上で100%になるように設定してある。

使用するグリスは「親和産業 シミオシ OC Master SMZ-01R」通称ネコグリス。

IMG_5253.jpg

Ryzen 7 3700X 検証

まずはコスパ最強クーラー「虎徹 Mark II(以下虎徹)」と「Ryzen 7 3700X(以下3700X)」で検証してみる。まずはPrecision Boost Overdrive無効のデフォルト動作。

スクリーンショットはベンチマーク中のもの。R15は64℃、R20は68℃と、どちらでも70℃を下回っており通常使用においては全く問題ないだろう。虎徹であれば冷却に余裕がある。別のモニタリングソフト「Hwmonitor」でのパッケージ消費電力は90W。

次に、Precision Boost Overdriveを有効にして検証する。

R15は77℃、R20は80℃。Cinebench R20はマルチコアに特化されたベンチマークソフトで、R15よりも負荷が高い。R20ではCPU温度は概ね78~82℃辺りを推移していた。Hwmonitorでのパッケージ消費電力は120Wだった。これを見ると3700Xはなかなか熱いCPUだということが分かる。消費電力の割に温度が高いのは、コアが小さくてヒートスプレッダに効率良く熱が伝わらないのだろうと管理人は推察している。

次に、クーラーを「風魔弐」に交換して検証してみる。まずはPrecision Boost Overdrive無効のデフォルト動作。

R15は63℃、R20は66℃、虎徹よりも全体的に2~3℃程下がった。この程度の消費電力では風魔弐だとオーバースペックだろう。

次に、Precision Boost Overdriveを有効にして検証する。

R15は74℃、R20は76℃、流石のツインタワークーラー。何回か試してみると、虎徹と比較し全体的に3~5℃下がっていることが確認出来た。この冷却性能であれば室温30℃を超す真夏の環境でもそこそこ安心して運用出来るだろう。個人的には3700Xであれば虎徹で十分だと思うが、予算に余裕があるなら風魔弐を選ぶと良い。これらは取り付けが簡単でメモリとの干渉の心配は要らない扱いやすいクーラーである。

3700X付属のリテールクーラーもなかなか高性能なのだが、こちらは負荷がかかるとすぐにファンが全開で回りだすのでノイズが気になる。虎徹や風魔弐のファンは全開で回ってもリテールクーラーよりずっと静かなので、静音性を重視するなら虎徹や風魔弐の使用をおすすめする。

Ryzen 9 3950X 検証

「虎徹 Mark II」と「Ryzen 9 3950X(以下3950X)」で検証してみる。まずはPrecision Boost Overdrive無効のデフォルト動作。

R15は66℃、R20は68℃、Hwmonitorのパッケージ消費電力は140Wとなっていた。3700Xよりも消費電力が大きく増えているのに温度は殆ど変わらない結果となった。これは3700Xと3950Xのコアの配置によるものと思われる。雑な加工画像で申し訳ないが、イメージ的にヒートスプレッダを外した状態は以下のようになっている。

「AMD」「RYZEN」と書いてあるのがCPUコアで、下にある大きめのダイはメモリコントローラー等が収められているチップ。

3700Xは8コアCPUであり、3950Xは16コアCPUである。8コアのダイが3700Xはひとつ、3950Xはふたつになっている。このイメージを見てもらえれば分かると思うが、3700Xは3950Xと比べて構造的に微妙である。ちなみに12コアCPUの3900Xは3950Xとダイの配置は同じ。3700Xが意外と熱いと言われるのはこの構造によるものだろう。まぁ通常使用において問題はないので、特に気にすることはないと思う。

次に、Precision Boost Overdriveを有効にして検証する。

R15は86℃、R20は90℃、なかなか苦しい状態。3950Xは水冷推奨のCPUなだけあって虎徹では無理があるのだろう。Cinebenchはそこまで負荷の高いソフトではないので、この状態で常用するのは危険である。保護機能が働くので壊れることはまず無いと思うが。

次に、クーラーを「風魔弐」に交換して検証してみる。まずはPrecision Boost Overdrive無効のデフォルト動作。

R15は62℃、R20は63℃、風魔弐だとかなり余裕がある。虎徹でも60℃台なので、3950XをPrecision Boost Overdrive無効で使うなら虎徹でも十分だろう。重い作業が少なければの話だが。

次に、Precision Boost Overdriveを有効にして検証する。

R15は78℃、R20は82℃、消費電力はHwmonitor読みで200W辺りまで上昇しているが、常用可能なレベルまで温度を抑えている。風魔弐の金額を考えると非常に高性能でコスパの高いクーラーであることが分かる。しかしながら、過酷な環境においては風魔弐でも冷却不足になる可能性は十分にある。気になるようであれば、ハイエンドツインタワークーラー、もしくは280mmサイズ以上の簡易水冷クーラーを使用するのが良いだろう。

尚、Ryzenは冷却不足になると80℃辺りからクロックを落として発熱を抑える仕様になっている。なので、3950Xであっても虎徹であろうが風魔弐であろうが問題なく動作する。90℃を超えるとクロックがガクッと落ちるので、どんなに負荷をかけても90℃辺りで収まるようになっている。高性能なクーラーが手に入るまでのつなぎに適当なクーラーを取り付けていてもCPU自体は全く問題ない。もちろん、クロックが落ちれば性能も落ちることになるが、しっかりと保護機能が働くのでCPUが壊れることはまず無いだろう。他のパーツにどのような影響があるのかは不明だが。

検証結果

検証結果をグラフにしてみた。グラフの単位は℃となっている。PBOと付いているのはPrecision Boost Overdrive有効の状態。無印は無効。

注目して欲しいのが「3700X PBO有効」と「3950X PBO無効」との温度差。3700X PBO有効の消費電力は約120W、3950X PBO無効は約140W。3950Xの方が消費電力が大きいのに、温度は10℃以上も低い。3700XはTDP 65WのCPUだが、PBO有効だと消費電力は120W程になる。しかし、これくらいの消費電力であれば虎徹でも十分に冷却が追いつくはず。これらを踏まえると、3700Xは温度が高い傾向にあることが分かる。

3950Xは風魔弐でも問題なく常用可能だが、断続的に負荷をかける環境だと厳しい。この時期に定格動作で80℃を超えるようだと夏は特に厳しいだろう。Ryzenは80℃を超えるとクロックが落ち始めるので、性能をフルで発揮させたいのであれば冷却性能の高いクーラーを使用することが望ましい。

3700Xであれば風魔弐、コスパ重視なら虎徹。3950Xであれば140mmファンを搭載しているハイエンドツインタワークーラー、もしくは280mmサイズ以上の簡易水冷クーラーがベストだろう。

管理人が普段3950Xで使用しているクーラーは「Noctua NH-U12A」で、ハイエンドツインタワークーラーと同等の冷却性能なのでお気に入り。空冷で高性能なクーラーが欲しい!という人におすすめ。

「Noctua NH-U12A」本当に最強な空冷クーラー レビュー
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↓虎徹Mark II & 風魔弐 検証パートⅡ↓

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風魔弐のレビュー

「サイズ 風魔弐(FUMA2)」レビュー
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「Ryzen 9 3950X」Eco-Modeの性能を検証してみた https://www.zpgbf.jp/ryzen-eco-mode/ Wed, 22 Jan 2020 15:00:00 +0000 https://www.zpgbf.jp/%e3%80%8cryzen-9-3950x%e3%80%8deco-mode%e3%81%ae%e6%80%a7%e8%83%bd%e3%82%92%e6%a4%9c%e8%a8%bc%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%bf%e3%81%9f/ Ryzen MasterユーティリティのEco-Modeは、どれ程ワットパフォーマンスが向上するのか検証してみた!

Ryzen Master Eco-Modeの設定方法

AMD_8.jpg

「Ryzen Masterユーティリティ」を起動し、プロファイルにある赤く囲った「Eco-Mode」をクリックすると、再起動するかのウィンドウが出る。OKをクリックするとパソコンが再起動する。再起動が完了すれば「Ryzen Masterユーティリティ」が自動で起動するので、Eco-Modeになったことが確認出来ると思う。

ちなみに、プロファイルは好きなものを選択して構わない。今回はデフォルト状態の「Creator Mode」にした。

RyzenMaster_3950Xeco3600_1.jpg

「Ryzen Masterユーティリティ」のインストール方法に関しては下記の記事で解説している。

「AMDチップセットドライバー」と「Ryzen Masterユーティリティ」のインストール方法を解説
マザーボードの交換をしたらチップセットドライバーは対応しているものをインストールする必要がある。今回は、AMDチップセットドライバーとRyzen Masterユーティリティのインストール方法を解説する。

検証に使うパソコンの構成

CPU AMD Ryzen 9 3950X
CPUクーラー サイズ 風魔弐 SCFM-2000
メモリ G.Skill TridentZ Neo F4-3600C16D-32GTZNC
マザーボード ASRock X570 Phantom Gaming X
電源ユニット Seasonic PRIME Titanium 1000W
ビデオカード ZOTAC GAMING GeForce RTX 2070 SUPER Twin Fan
IMG_5277.jpg

検証はデフォルト設定(Precision Boost Overdrive有効)と、Eco-Modeの2種類で行う。室温は22℃

Cinebenchで検証

まずは、定番ベンチマーク「Cinebench(R20)」で検証してみる。

R20_3950X3600_1.jpg
デフォルト
R20_3950Xeco3600_1.jpg
Eco-Mode
Cinebench R20 Score [3950X_Default_Eco-Mode]

Eco-Modeはデフォルトに比べておよそ90%のマルチスレッド性能であることが分かる。ベンチマーク中のCPU動作状況のスクリーンショットは以下。

RyzenMaster_3950X3600_2.jpg
デフォルト
RyzenMaster_3950Xeco3600_3.jpg
Eco-Mode

Package Power Tracking(PPT)を比べてみると、凄まじいワットパフォーマンスであることが分かる。消費電力はほぼ半分になっているのだが、性能低下は10%程度。AMD曰く「44%の電力カットで77%のパフォーマンス」なのだが、実際はそれ以上の性能になっている。恐ろしい・・・。

CPU温度は20℃も低下している。Eco-Modeであれば対応TDP100W辺りの小型クーラーでも十分冷却可能だろう。虎徹マークⅡであれば70℃以下に収まるレベルの発熱である。

Geekbenchで検証

次は、「Geekbench 5」で検証してみる。左がデフォルト設定で右がEco-Mode。

Geekbench_3950X3600_1.jpg
デフォルト
Geekbench_3950Xeco3600_1.jpg
Eco-Mode
Geekbench_3950X3600_2.jpg
デフォルト
Geekbench_3950Xeco3600_2.jpg
Eco-Mode
Geekbench_3950X3600_3.jpg
デフォルト
Geekbench_3950Xeco3600_3.jpg
Eco-Mode
Geekbench5 Single-Core Score [3950X_Default_Eco-Mode]
Geekbench5 Multi-Core Score [3950X_Default_Eco-Mode]

Single-Core Scoreは、デフォルトとEco-Modeで殆ど変わらない結果になっている。Multi-Core Scoreも77%のパフォーマンスどころか、90%を超えている。シングルスレッド性能が重要であるゲームに関しては、Eco-Modeにしても快適性は殆ど変わらないということが予想出来る。

FF14 漆黒のヴィランズで検証

CPUはデフォルトとEco-Mode、メモリ速度は3600MHz。ベンチマークの設定は、解像度フルHD(1920×1080)、品質設定最高品質にする。

FF_3950X3600_RTX2070S.jpg
デフォルト
FF_3950Xeco3600_RTX2070S_PL100.jpg
Eco-Mode
FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク フレームレート [3950X_Default_Eco-Mode]
FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク SCORE [3950X_Default_Eco-Mode]

フレームレートは同等で、スコアも誤差程度の違いである。ゲームメインであればデフォルトとEco-Modeの違いは体感出来ないだろう。

まとめ

Eco-Modeで動作させた「Ryzen 9 3950X」のワットパフォーマンスは驚異的な性能を見せてくれた。簡単な検証しかしていないが、他のベンチマークで検証しても結果は大きく変わらないと思う。デフォルト設定に近い性能を維持しつつ、消費電力がほぼ半分になり発熱を大きく抑えられるので、CPUがオーバースペックな環境であればEco-Modeが最適だろう。

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「AMDチップセットドライバー」と「Ryzen Masterユーティリティ」のインストール方法を解説 https://www.zpgbf.jp/amd-drivers-software/ Fri, 17 Jan 2020 15:00:00 +0000 https://www.zpgbf.jp/%e3%80%8camd%e3%83%81%e3%83%83%e3%83%97%e3%82%bb%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%89%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%90%e3%83%bc%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%80%8cryzen-master%e3%83%a6%e3%83%bc%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%aa/ マザーボードの交換をしたらチップセットドライバーは対応しているものをインストールする必要がある。今回は、AMDチップセットドライバーとRyzen Masterユーティリティのインストール方法を解説する。

Windows 10 ドライバー自動更新について

革命的な性能向上を果たしたRyzen 3000シリーズが発売されて、インテルからAMDに乗り換えた(乗り換える予定の)人は多いだろう。インテルからAMDに変更する場合、基本的にCPUとマザーボードの交換が必要になる。Windows 10より前のOSだと、マザーボードを変更する場合はOSのクリーンインストールがほぼ必須であったが、Windows 10ではその必要はない。ストレージをそのまま新しいマザーボードに取り付けて起動すれば、OSが勝手にドライバーを検索してインストールしてくれる。中には自動で更新されないものがあるが、それらはデバイスマネージャから手動で行えば大抵は更新出来る。

AMD_10.jpg
AMD_11.jpg

ドライバーの更新をしたいデバイスを右クリックすれば「ドライバーの更新」という項目が出る。「ドライバーとソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックすれば、自動でダウンロードとインストールをしてくれる。

しかし、インテルからAMDに変更した場合、チップセットドライバーはデバイスマネージャから自動検索をしてもインストールは行えない。これに関してはAMDの公式サイトからダウンロードし、インストールする必要がある。

尚、システムが不安定になるようであれば、OSのクリーンインストールをした方が良い。原因をあれこれ考えるよりその方が早くて確実。

AMDチップセットドライバーのインストール

下記のAMD公式サイト ドライバーとサポートにアクセスして、必要なファイルをダウンロードする。

AMDドライバーとサポート
AMD_12.jpg

自分の使用しているマザーボードのチップセットを選択する。

AMD_13.jpg

選択して送信するとダウンロードのページに切り替わるので、チップセットドライバーのダウンロードをする。赤く囲ったところをクリックすればダウンロードが開始される。

ダウンロードしたファイルは圧縮されているので、解凍してからファイルの中にある「AMD_Chipset_Drivers.exe」を実行する。

AMD_1.jpg

このようなウィンドウが開く。利用規約が表示され、下には「同意します」のチェックボックスがある。

AMD_2.jpg

「Drivers」のタブでは、インストールするドライバーの一覧が表示される。基本的に全部インストールで問題ない。

AMD_3.jpg

「同意します」をチェックし「Install」をクリックすると、各ドライバーのインストールが開始される。インストールが完了するとパソコンを再起動するかのウィンドウが表示されるので、差し支えなければパソコンを再起動する。チップセットドライバーの他に、電源プランも追加される。特に拘りがないのであれば、AMD推薦の電源プランに変更しておく。

AMD_9.jpg

Ryzen 9 3950Xの場合は、バランスとハイパフォーマンスの2種類が追加された。Ryzenで省電力設定を使用したいのであれば、題にしている「Ryzen Masterユーティリティ」に「ECO-Mode」があるので、こちらで設定する方が良い。


【追記:2020/4】

バージョン2.03.12.0657からインストーラーの画面がこのようになっている。必要なドライバーをチェックして(デフォルトでは全て選択されている)右下の「Install」を実行するだけ。前バージョンと手順は変わらない。

Ryzen Masterユーティリティのインストール

※オーバークロックはメーカーや代理店の動作保証対象外になるので自己責任で行うこと。

AMD公式サイトでRyzen Masterユーティリティをダウンロードする。

オーバークロック制御用AMD Ryzen Masterユーティリティ

ダウンロードした「AMD-Ryzen-Master.exe」を実行すると、AMDチップセットドライバーと同じようなウィンドウが出るので、こちらも同じ用にインストールする。このインストーラーは利用規約を最後までスクロールしないと同意するチェックが入らないので、最後まで読む。

インストールされたらRyzen Masterユーティリティを実行する。

AMD_4.jpg

起動時には毎回警告が出る。英語が読める人はしっかり読んでOKをクリックする。英語が理解不能な人はGoogle先生に翻訳してもらうか、無視してOKをクリックする。

AMD_5.jpg

ホーム画面。ここでは各ステータスをモニタリング出来る。

AMD_6.jpg

ホーム画面左下にある「Settings」をクリックすると、このような画面に切り替わり、各項目を設定出来る。

AMD_7.jpg

左側のタブにあるプロファイルは、好みのものを選ぶことが出来る。特に拘りがないのであれば「Creator Mode」にでもしておこう。画面下の「Apply」をクリックすれば適用される。

AMD_8.jpg

Ryzen Masterユーティリティは「ECO-Mode」を目当てにインストールする人が多いだろう。このECO-Modeを設定すると、TDP 95W以上のCPUは65W、TDP 65WのCPUは45Wで動作するようになる。AMD曰く「44%の電力カットで77%のパフォーマンス」だそう。つまり、ワットパフォーマンスがデフォルト設定より向上するということである。ECO意識高い系であれば使わざるを得ない。

ちなみに、管理人は負荷のかかる作業が多いのでECO-Modeは使用していない。

ECO-Modeの項目が見当たらないことがあるようなので、その場合はUEFI(BIOS)を新しいバージョンに更新し、「Precision Boost Overdrive」の設定を有効にすることで表示されるようになる。「X470」や「B450」のチップセットを搭載したマザーボードであれば、更新が必要なものがあると思う。

Ryzen Masterユーティリティは日本語に対応していないが、特に難しい項目はないので設定に難儀することはないだろう。オーバークロックツールとしても使用可能なので、あまり分からないようであればむやみに設定を変更しない方が良い。オーバークロックの知識がある人であれば、これほどの神ツールはないだろう。

「Ryzen 9 3950X」Eco-Modeの性能を検証してみた
Ryzen MasterユーティリティのEco-Modeは、どれ程ワットパフォーマンスが向上するのか検証してみた!
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